ほうじ茶の作り方はフライパンで!?自宅で簡単に作れる方法教えます

製造方法

香ばしくアッサリとしていて、お子様でも飲みやすいほうじ茶。最近はちょっとしたブームにもなっています。ところでほうじ茶ってどうやって作るか、ご存知ですか?「焙じ茶」というくらいだから、きっと焙じるんだろうけど…「焙じる」ってなに?

ほうじ茶の作り方や、ほうじ茶の美味しい入れ方をご紹介します。専用の器具がなくても大丈夫。フライパンで簡単に作れる方法がありますよ♪

焙じるってなに?

茶葉を焙じる(ほうじる)、と言うより「煎る(いる)」「焙煎(ばいせん)する」と言う方がわかりやすいかもしれません。一般的な緑茶をさらに焙じ、水分を飛ばして香ばしく煎り上げたものがほうじ茶です。

つまり家庭でも簡易的なほうじ茶を作ることができるんです。その作り方とは、お鍋やフライパンで緑茶を乾煎りし、水分を飛ばすだけ!茶葉の緑色が赤みを帯びた茶色になったら、ほうじ茶のできあがりです。

今ではあまり聞きませんが、かつては「焙烙(ほうろく、ほうらく)」と呼ばれる手鍋がどこの家庭にもあり、ゴマや銀杏を煎ったり、ほうじ茶を作ったといいます。すすむ屋茶店や嘉左衛門茶舗でも「焙じ炉」を扱っていますよ!ほうじ茶が大好きという方は、ぜひ一度お試しくださいね。

簡単!フライパンでできるほうじ茶の作り方

フライパンほうじ茶の作り方をご紹介します。必要なものは、茶葉、フライパン、菜箸(さいばし)、濡れふきんです。菜箸の代わりに木べら、ゴムベラなどでもOK。

まず最初にフライパンを強火で温めます。フライパンが温まったら一度火を止め、濡れふきんの上で一瞬冷やしましょう。ジュワッと音がしたらOK。フライパンをコンロに戻します。

フライパンに茶葉を広げましょう。ここでフタをして少し待つと、均等に熱が行きわたります。焦げたりムラになったりせず、おいしいほうじ茶ができますよ♪急いでいるときは省略してもOKです。

フタを取って強火で1分ほど加熱します。焦げないように菜箸で混ぜていると、こうばしい香りがしてきました!煙が立ったら火を止め、余熱でさらに焙煎を続けます。煙が落ち着いたら完成!緑茶葉と比べてみると、茶葉がふっくらと膨らんで、茶色くなっているなどの違いがわかります。

ほうじ茶の作り方、想像以上に簡単だったのではないでしょうか?自分で作ったほうじ茶なら、美味しさも格別。さっそく入れてみましょう♪

ほうじ茶の美味しい入れ方

ほうじ茶といえば、香ばしい香りが特徴。香りをいかすため、お湯の温度は高め(95~100℃程度)がおすすめ。沸騰したお湯を使えばいいのは、カンタンでうれしいですよね。茶葉をヤカンに直接放り込む、なんて淹れ方でもOK。茶葉の量は、少し多めを意識してください。

抽出時間は煎茶と同様の30秒程度がいいでしょう。注ぐ時も、煎茶と同じように湯のみに少しずつ分けながら、回し入れます。最後の一滴に美味しさが詰まっているので、最後の最後まで絞るように振り切ってくださいね。

ほうじ茶を飲んでみると、煎茶のような渋味や苦みがほとんどないことがわかると思います。これは、茶葉を煎ることで苦み・渋味成分のもとであるカテキンやカフェインがほとんど揮発してしまっているため。刺激が少なくておなかにも優しいので、病中病後や、お子さまにもおすすめです。寝る前に飲むお茶としてもいいですね。

緑茶を煎るだけでほうじ茶を作れるので、思い立ったらすぐ、いつでも気軽にほうじ茶を楽しむことができます。本来は、家庭で保管していて鮮度の落ちた緑茶を使ったり、「番茶」と呼ばれるような低コストのお茶を使うものでした。

とはいえ作り立てのほうじ茶はやはり格別。逆に、手作りのほうじ茶は保管に向かず傷みやすいため、作ったその日のうちに飲み切ってしまうのがおすすめです。緑茶の一つの楽しみ方として、気軽にたしなんでみてください!

ほうじ茶の効能って?

ほうじ茶には、緑茶とはまた違った香りがありますよね。これは「ピラジン」と呼ばれる香り成分によるもの。ほうじ茶のほかに、麦茶やナッツ、熟成した肉類、かつお節などにも含まれています。

ピラジンにはリラックス効果や、血液をサラサラにする効果があることがわかっています。そのためほうじ茶を飲むと血行が良くなって体が温まり、冷え性を予防することにもつながるんだとか。ほうじ茶って健康にもいいんですね!

ほうじ茶の原料になる番茶とは?

お茶の葉をつける「チャノキ」は、年に何度も芽吹くので、その都度、茶葉を収穫することができます。しかし、中でも一番美味しいお茶が取れるのは、春。冬の間はチャノキは芽吹かず、休眠期間となります。その間にじっと栄養分をたくわえ、冬を越すのです。

そうして春が訪れ、芽吹いたものを「一番茶」と言います。一番茶の美味しさは一年で最高のもので、この時期にとれた茶葉が最高級品ということになるのです。(番茶はその1番茶を摘採した後の根元の部分を呼ぶこともあります。)その後は二番茶、三番茶…などと呼ばれることもありますが、とくに3番茶以降のお茶をまとめて「番茶」と呼ぶこともあります。

なお、地域によって番茶の定義はさまざま。三番茶に限らず、コストを抑えたお茶を番茶といったり、ほうじ茶のことを番茶という地域もありますよ。

一般的にはこれら番茶を焙じたものをほうじ茶ということが多いですが、すすむ屋茶店・嘉左衛門茶舗のほうじ茶はすべて一番茶を使用しているので、最高のほうじ茶が楽しめます!

\詳しく知りたい方はこちら/

まとめ

茶葉を変えたり、火加減を調整することで、ほうじ茶の味わいは七変化します。どんなほうじ茶が一番美味しいか?は、人それぞれです。いろいろ試して、自分好みのほうじ茶を見つけてくださいね!

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