近年の研究で、寝る前にカフェインを取ると寝起きが良くなることが分かっています。とはいえ、やはりカフェインの多すぎるものはNG。カフェインが急速に効いてしまうと、眠る前にカフェインの効果が出てしまいます。
おすすめは水出し緑茶。緑茶ならカフェインのはたらきが遅いのにくわえ、水出し緑茶にはテアニンというアミノ酸が豊富にふくまれており、睡眠の質を高める効果が期待されます。詳しく見ていきましょう!
水出し緑茶のカフェイン量は?
お茶を入れるときに高温のお湯を使うと、カフェインが多く抽出されやすくなります。冷蔵庫の温度で水出し緑茶を作ると、カフェインは半分しか抽出されないのだとか。氷などを使って0℃に近づけると、カフェインの抽出量はさらにその半分に。
普通のお茶には、湯のみ1杯(約120ml)あたり24mgのカフェインがふくまれます。水出し緑茶なら12mg、氷を使った緑茶なら6mgといったところ。ちなみに、コーヒー1杯(約120ml)にふくまれるカフェインの量は72mg、紅茶1杯(約120ml)だと36mgです。
そもそもカフェインとは?
そもそもカフェインは、コーヒー(coffee)から分離された成分として、カフェイン(Coffein)と名付けられました。コーヒーのほかには緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、チョコレートなど、色々な飲食物にふくまれています。
よく知られるように目を覚ます覚醒作用があるほか、解熱鎮痛作用、利尿作用などを持ちます。こうした性質を利用して、カゼ薬や解熱鎮痛剤の一成分として医薬品に応用されることも。ほかに疲労を軽減させたり、脂肪燃焼に役立つ作用もあるんですよ。
水出し緑茶が睡眠の質を高めるのはなぜ?
寝る前に水出し緑茶を飲むと、寝つきが良くなったり、深い睡眠に入りやすくなる、という実験結果があります。これは、水出し緑茶に多くふくまれる「テアニン」によるもの。
テアニンとは脳をリラックスさせる作用や、ストレスを軽減させる作用、集中力を高める作用を持った成分であり、うまみ成分のひとつでもあります。カフェインとちがって、水の温度が低くても抽出される量は減りません。
テアニンのリラックス作用・ストレス軽減作用は、カフェインが多いとうまく機能できませんが、水出し緑茶であれば、カフェインは少なく、テアニンをたっぷり抽出することが可能です。
つまり寝る前に水出し緑茶を飲むと、お湯で出した緑茶にカフェインが少なく抽出されテアニンが作用し、脳がリラックスしたり、ストレスが軽減します。そのため深い睡眠に入りやすくなり、睡眠の質が高まる…と考えられています。
ただカフェインは0ではありません。個人差がありますのでご注意くださいね。
睡眠の質を高める!水出し緑茶の作り方とは?
水出し緑茶を作るには、できるだけ低い温度で作るのがベスト。また、良質な茶葉を選ぶこともポイントとなります。
テアニンがたっぷりふくまれている茶葉を選びたいなら「かぶせ茶」がおすすめです。かぶせ茶とは、茶葉を収穫する前の数日間、日光を遮断して栽培したもの。テアニンは日光を浴びるとカテキンに変化してしまいますから、日光を当てずに育てれば、テアニンたっぷりの茶葉になるのです。
すすむ屋茶店で取り扱いしている茶葉は、すべてかぶせ茶として作られた一級品!水出し緑茶にも自信を持ってオススメします!
注意!「水出し緑茶」と「冷やした緑茶」は違います
水出し緑茶を作るときに気を付けたいのが、「冷やした緑茶」とは違う!ということ。
水出し緑茶とは、緑茶を入れるときにお湯を使わず、水を使ってじっくり入れた緑茶を言います。お湯を使わないので、緑茶ができるまでに時間がかかりますが、テアニンがたっぷり抽出され、甘味・うま味の深い、睡眠の質を高めるお茶になります。
いっぽう冷やした緑茶とは、お湯で入れた緑茶を冷やしたもの。こちらはカフェインやカテキンが多くふくまれるのに対し、テアニンの量は少なくなります。そのため集中力を高めたり、眠気覚ましには良いものの、寝る前に飲むにはオススメしません。ちなみに「冷茶」と呼ばれるものの多くはこちら。冷やした緑茶であることが多いようです。
美味しくてグッスリ眠れる水出し緑茶の作り方
水出し緑茶の作り方はとってもカンタン!麦茶を作る要領で、お茶パックに緑茶葉を入れ、水出し用のボトルへポイッ。ゆっくりと水を注いだら、あとは冷蔵庫で4~6時間放置するだけ。カルキ抜きしたお水を使えばもっと美味しくなります。
そんなに待てない!という方は、「急須で5分」の方法をお試しください。普通にお湯でお茶を入れるときのように、急須に茶葉を入れたら、冷水を注いで5分待つだけ。冷水ではなく氷を乗せたなら「氷出し緑茶」にチャレンジできますよ。
氷出し緑茶の場合は、氷が溶けるまでじっくりお待ちいただくので、3~4時間かかりますが、その分、味は格別!たっぷりふくまれたテアニンの甘味・うま味を存分に楽しんでくださいね♪
低カフェインでおすすめの水出し緑茶
さて、水出し緑茶って調べたら、たくさんでてきますが、その中で水出し用にこだわってつくられたおすすめの商品をご紹介します!
エピガロカテキンを豊富に含んだゆたかみどりの品種をベースにつくられた深蒸し茶のティーバッグです。
水出しをすると、お茶本来の甘みとまろやかさが楽しめますので是非、試してみてください♪
通常の煎茶よりカフェインが少ない、水出しほうじ茶も試してみくださいね♪
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