水出し緑茶ってどのくらい日持ちするの?賞味期限についても解説します

コラム

疲労回復効果もあり、暑い夏のお供にピッタリな水出し緑茶。冷蔵庫に常備している方も多いのではないでしょうか。

同時に、暑い時期は食中毒などが心配な季節。品質管理にも気を付けたいですね。水出し緑茶は冷蔵庫に入れっぱなしとはいえ、どれくらい日持ちするものなのでしょうか?水出し緑茶の賞味期限など、詳しく解説します!

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水出し緑茶ってどのくらい日持ちするの?

結論から言うと、水出し緑茶を安全に飲むことができるのは、2日が目安。水道水でも、ミネラルウォーターでも、煮出した緑茶を冷やした「冷茶」でも同様と考えましょう。

そもそも水出し緑茶とは、冷たい温度でじっくりと抽出したお茶のこと。加熱していないので、殺菌処理がされていないのでは?と心配になる方もいるのではないでしょうか。そのため、熱いお湯でお茶を出した後、冷やしたものを冷蔵庫に常備している方もいるようです。

ところが、ある実験によると、お湯で出したお茶を常温で放置するのが一番キケンという報告が出ています。お湯で出したお茶を常温で冷ますと、30-40℃になる時間帯が長くなってしまいます。30-40℃は、雑菌がもっとも増えやすく、お茶が痛みやすくなる温度。お湯でお茶を出すなら、氷で急冷させる必要があります。

逆に最初からお湯を使わず、冷たい水で抽出したらどうなのでしょうか?水道水で水出し緑茶を作る場合、水道水にふくまれる塩素が殺菌作用を持つので、傷みにくくなります。

水出し緑茶の賞味期限

・「冷茶」…お湯で抽出した後、常温で粗熱が取れるまで放置し、その後冷蔵庫で冷やしたお茶です。賞味期限は2日程度。

・「急冷茶」…お湯で抽出した後、やかん(サーバー、急須、ボトル)ごと冷たい水や氷で急冷させたお茶です。賞味期限は8日程度。

「水出し緑茶」…お湯を使わず、じっくりと時間をかけて抽出した緑茶です。賞味期限は3日程度。

こちらで紹介しているのは、あくまでも安全に飲める期間です。できてすぐ飲むのが一番美味しいのに変わりはありません。できるだけ早く飲み切りましょう。

もし水出し緑茶が痛んでしまったときは?

もし水出し緑茶のボトルを見た時、濁っていたり、表面に膜が浮かんでいたら、傷んでいるサイン。ここまで変質してしまうと、当然、味にも変化があり、においや風味も損なわれてしまいます。味わいだけでなく、健康上の問題を起こす可能性も高くなりますので、飲まずに捨てましょう。

なお、緑茶にふくまれている「カテキン」には殺菌作用があり、比較的傷みにくいお茶でもあります。逆に玄米茶や麦茶、黒豆茶など炭水化物やタンパク質の多いお茶は傷みやすいと言われます。

お茶にふくまれる成分とは?

水出し緑茶にふくまれる成分には、色々なものがあります。中でも日持ちしにくいのはタンパク質。その多くは、お茶のうま味成分でもあります。

・テアニン…お茶にふくまれるタンパク質のうち、半分以上を占める成分です。甘味・うま味成分として知られ、脳をリラックスさせる作用を持ちます。

・グルタミン酸…うま味成分としてよく知られており、昆布、チーズ、シイタケ、トマトのほか緑茶に多くふくまれています。

・アスパラギン酸…エネルギー源として利用されやすく、栄養剤に配合されることも。お茶の中では苦味成分です。

・アルギニン…成長ホルモンの分泌を助ける成分です。疲労回復効果が高いことから、サプリメントとして活用されています。

・セリン…酵素を活発にはたらかせる作用があり、美肌サプリメントに活用されています。脳の神経細胞の材料でもあり、アルツハイマー症を予防する効果が期待されています。

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水出し緑茶をできるだけ長く日持ちさせるには?

水出し緑茶を美味しく楽しむには、できるだけ早く飲み切るのがベストです。とはいえ、できるだけ長く、美味しさを保ちたいもの。水出し緑茶を少しでも長く日持ちさせる方法をご紹介します。

しっかり冷やしておく

水出し緑茶ができたら、室温に出しっぱなし…という方もいらっしゃるかもしれません。しかし温度が上がるほど、腐敗が進み、傷みやすくなってしまいます。飲む分だけグラスに注いだら、すぐに冷蔵庫に戻しましょう。

外に持ち歩く場合は、氷や保温性の高いマイボトルを使い、冷たい状態が長持ちするようにしましょう。

水出し緑茶のパックは取り出そう

水出し緑茶を作るとき、ティーバッグやお茶パックを使う方が多いと思います。そして、水出し緑茶を飲みきるまで入れっぱなし…という方もいるのでは?

ティーバッグ・お茶パックは、お茶ができた時点で取り出すのがベスト。長く入れておくと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。苦味・渋味が濃くなったり、香りが損なわれてしまう場合もあるので、早く取り出した方がよさそうですね。

水出し緑茶のボトルは消毒しよう

水出し緑茶のボトルは毎回きれいに洗って乾燥させるのがおすすめです。熱湯で消毒するのもいいですね。ただし水出し緑茶を作る場合は、ボトルを冷ましてから使いましょう。水出し緑茶のボトルを殺菌消毒することで、お茶の日持ちが良くなります。

水出し緑茶を美味しく楽しむには、雑菌の繁殖や腐敗・酸化をおさえ、変質を避けるのがベスト。それでもやはり、できるだけ早く飲み切るのが美味しさのポイントですね。できたての方が、体にいい成分をたくさん取り入れることができます。何日か置いておく場合も、2-3日を目安に飲み切り、しっかり冷やして保管しましょう。

水出し緑茶ってカフェイン量は?睡眠の質を高めるって本当!?

近年の研究で、寝る前にカフェインを取ると寝起きが良くなることが分かっています。とはいえ、やはりカフェインの多すぎるものはNG。カフェインが急速に効いてしまうと、眠る前にカフェインの効果が出てしまいます。

おすすめは水出し緑茶。緑茶ならカフェインのはたらきが遅いのにくわえ、水出し緑茶にはテアニンというアミノ酸が豊富にふくまれており、睡眠の質を高める効果が期待されます。詳しく見ていきましょう!

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水出し緑茶のカフェイン量は?

お茶を入れるときに高温のお湯を使うと、カフェインが多く抽出されやすくなります。冷蔵庫の温度で水出し緑茶を作ると、カフェインは半分しか抽出されないのだとか。氷などを使って0℃に近づけると、カフェインの抽出量はさらにその半分に。

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普通のお茶には、湯のみ1杯(約120ml)あたり24mgのカフェインがふくまれます。水出し緑茶なら12mg、氷を使った緑茶なら6mgといったところ。ちなみに、コーヒー1杯(約120ml)にふくまれるカフェインの量は72mg、紅茶1杯(約120ml)だと36mgです。

そもそもカフェインとは?

そもそもカフェインは、コーヒー(coffee)から分離された成分として、カフェイン(Coffein)と名付けられました。コーヒーのほかには緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、チョコレートなど、色々な飲食物にふくまれています。

よく知られるように目を覚ます覚醒作用があるほか、解熱鎮痛作用、利尿作用などを持ちます。こうした性質を利用して、カゼ薬や解熱鎮痛剤の一成分として医薬品に応用されることも。ほかに疲労を軽減させたり、脂肪燃焼に役立つ作用もあるんですよ。

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水出し緑茶が睡眠の質を高めるのはなぜ?

寝る前に水出し緑茶を飲むと、寝つきが良くなったり、深い睡眠に入りやすくなる、という実験結果があります。これは、水出し緑茶に多くふくまれる「テアニン」によるもの。

テアニンとは脳をリラックスさせる作用や、ストレスを軽減させる作用、集中力を高める作用を持った成分であり、うまみ成分のひとつでもあります。カフェインとちがって、水の温度が低くても抽出される量は減りません。

テアニンのリラックス作用・ストレス軽減作用は、カフェインが多いとうまく機能できませんが、水出し緑茶であれば、カフェインは少なく、テアニンをたっぷり抽出することが可能です。

つまり寝る前に水出し緑茶を飲むと、お湯で出した緑茶にカフェインが少なく抽出されテアニンが作用し、脳がリラックスしたり、ストレスが軽減します。そのため深い睡眠に入りやすくなり、睡眠の質が高まる…と考えられています。

ただカフェインは0ではありません。個人差がありますのでご注意くださいね。

睡眠の質を高める!水出し緑茶の作り方とは?

水出し緑茶を作るには、できるだけ低い温度で作るのがベスト。また、良質な茶葉を選ぶこともポイントとなります。

テアニンがたっぷりふくまれている茶葉を選びたいなら「かぶせ茶」がおすすめです。かぶせ茶とは、茶葉を収穫する前の数日間、日光を遮断して栽培したもの。テアニンは日光を浴びるとカテキンに変化してしまいますから、日光を当てずに育てれば、テアニンたっぷりの茶葉になるのです。

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すすむ屋茶店で取り扱いしている茶葉は、すべてかぶせ茶として作られた一級品!水出し緑茶にも自信を持ってオススメします!

注意!「水出し緑茶」と「冷やした緑茶」は違います

水出し緑茶を作るときに気を付けたいのが、「冷やした緑茶」とは違う!ということ。

水出し緑茶とは、緑茶を入れるときにお湯を使わず、水を使ってじっくり入れた緑茶を言います。お湯を使わないので、緑茶ができるまでに時間がかかりますが、テアニンがたっぷり抽出され、甘味・うま味の深い、睡眠の質を高めるお茶になります。

いっぽう冷やした緑茶とは、お湯で入れた緑茶を冷やしたもの。こちらはカフェインやカテキンが多くふくまれるのに対し、テアニンの量は少なくなります。そのため集中力を高めたり、眠気覚ましには良いものの、寝る前に飲むにはオススメしません。ちなみに「冷茶」と呼ばれるものの多くはこちら。冷やした緑茶であることが多いようです。

美味しくてグッスリ眠れる水出し緑茶の作り方

水出し緑茶の作り方はとってもカンタン!麦茶を作る要領で、お茶パックに緑茶葉を入れ、水出し用のボトルへポイッ。ゆっくりと水を注いだら、あとは冷蔵庫で4~6時間放置するだけ。カルキ抜きしたお水を使えばもっと美味しくなります。

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そんなに待てない!という方は、「急須で5分」の方法をお試しください。普通にお湯でお茶を入れるときのように、急須に茶葉を入れたら、冷水を注いで5分待つだけ。冷水ではなく氷を乗せたなら「氷出し緑茶」にチャレンジできますよ。

氷出し緑茶の場合は、氷が溶けるまでじっくりお待ちいただくので、3~4時間かかりますが、その分、味は格別!たっぷりふくまれたテアニンの甘味・うま味を存分に楽しんでくださいね♪

おすすめの水出し緑茶

さて、水出し緑茶って調べたら、たくさんでてきますが、その中で水出し用にこだわってつくられたおすすめの商品をご紹介します!

エピガロカテキンを豊富に含んだゆたかみどりの品種をベースにつくられた深蒸し茶のティーバッグです。

水出しをすると、お茶本来の甘みとまろやかさが楽しめますので是非、試してみてください♪

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