春が近づくと、新茶の時期もすぐそこです。しかし季節の変わり目は、なにかと調子が崩れがち。なんとか冬を乗り切ったのに、春を目前にしてインフルエンザにかかってしまった…よくある話です。
最近ではグローバル化が進み、世界中へ自由に行き来できる時代です。インフルエンザは冬だけの病気ではなくなってきました。気が向いたときにいつでも、手軽にインフルエンザを予防できるといいですよね。
そんな都合のいいアイテム…あります!紅茶はいかがでしょうか。紅茶でインフルエンザを予防できますよ。季節の変わり目には紅茶を飲みましょう!
紅茶でインフルエンザを予防できるってホント?
実際に、紅茶の中にインフルエンザウイルスを投入し、紅茶とインフルエンザの関係を調べた研究報告があります。その結果、紅茶の赤い色素成分「テアフラビン」が、インフルエンザウイルスにくっつき、感染を防ぐ作用があることがわかりました。
紅茶でうがいをするとインフルエンザの感染をおさえることができる、という研究報告も。紅茶を飲んだりうがいをすることで、インフルエンザを予防できると言えますね。
紅茶に含まれるテアフラビンがきく!?
テアフラビンとは、紅茶にふくまれるポリフェノールです。チャノキの葉が発酵すると作られる成分で緑茶にはふくまれていません。ウーロン茶には微量にふくまれますが、紅茶と比べると半分くらいです。
緑茶にはカテキンというポリフェノールがふくまれており、抗ウイルス作用で知られていますが、紅茶テアフラビンは特にインフルエンザウイルスに対して強い抗ウイルス作用を持っていることが判明。その威力は緑茶カテキンの15~30倍!
その効果が注目され、テアフラビンはのど飴やサプリメントにも応用されています。
インフルエンザウイルスといえば、毎年ワクチンを打たないといけないイメージがありますよね。それは、インフルエンザウイルスには多くの型があり、変異が非常に速いから。しかし紅茶テアフラビンは従来型・新型を問わず、インフルエンザウイルスの感染力を奪ってしまうのです。
インフルエンザ保菌者(患者)が紅茶を飲むことで、周囲に伝染させない作用もあるそう。手洗い・マスクに加えて紅茶&紅茶うがいで、インフルエンザに負けない冬を過ごしたいですね!
テアフラビンだけじゃない!紅茶の健康パワー
テアフラビンだけではなく、紅茶には様々な成分がふくまれています。代表的なものはタンニン、カフェイン、テアニンの3つです。これらの働きにより、紅茶を飲むと血糖値の上昇がおさえられ、脂肪吸収を抑制するはたらきがあると言われています。
なかでも糖化をおさえる働きは注目されており、肌の老化を抑制するアンチエイジング作用が期待されています。
緑茶ではダメなの?
緑茶カテキンにも抗ウイルス作用があります。インフルエンザウイルスに限って言えば、紅茶テアフラビンに軍配が上がりますが、普段の免疫力アップや風邪予防には申し分ない効果を発揮。
ほかに抗酸化作用、抗ガン作用、コレステロール低下作用、血糖値の上昇を抑制する作用、殺菌・抗菌作用、虫歯予防、口臭予防、肥満予防、アンチエイジング…と、なみなみならぬ健康パワーを持っています。
緑茶ではダメということではなく、インフルエンザに対しては紅茶の方がオススメということ。どちらもおいしくて体によいお茶に変わりはありません。どらやきには緑茶、クッキーには紅茶、というように、シーンごとに使い分けたいですね♪
レモンティーはOK!ミルクティーはNG!
インフルエンザを予防するためには、どんな紅茶が適しているのでしょうか。
レモンを浮かべてレモンティーにすると、テアフラビンの抗ウイルス作用が高まることがわかっています。
しかし牛乳をくわえてミルクティーにしてしまうと、テアフラビンの抗ウイルス作用が働かなくなってしまうんだとか。これは牛乳にふくまれるたんぱく質が、テアフラビンの働きを邪魔してしまうためと言われており、同様に豆乳やマシュマロもNGです。
お砂糖・はちみつは、テアフラビンの抗ウイルス作用に影響はなく、入れても入れなくても変わりません。インフルエンザ予防効果を高めるには、紅茶はストレートか、レモンティーにするのがいいですね。
また、ペットボトル入り紅茶の場合、テアフラビンの含有量が少なくなっていることもあるため、茶葉から入れて飲むのがおすすめ。ティーバッグでもOKです。
うがいに使う場合は紅茶を薄めても大丈夫。紅茶を薄めてうがいに使っても、インフルエンザ予防効果があると認められています。
最近よく見るカフェインレス紅茶でもテアフラビンの効果は健在。カフェインレス紅茶なら、お子様や妊婦さん、授乳中のお母さんも試しやすいですね。
紅茶の美味しい入れ方
紅茶には「ゴールデンルール」と呼ばれる伝統の入れ方があります。基本は5つです。
①正しく保管された新鮮な茶葉を使うこと。
②ティーポット・ティーカップを温めておくこと。
③茶葉の量をきちんと測ること。
④くみたての水道水をしっかり沸騰させること。
⑤フタをしてよく蒸らすこと。
茶葉によって蒸らし時間は異なりますが、一般的には3分間が目安です。茶葉のパッケージなどにくわしい入れ方が書いてありますので、ぜひチェックしてくださいね。
インフルエンザを予防しながら、おいしい紅茶を楽しみましょう!
\あわせて読みたい記事はこちら/