花粉症にも効果あり!?お茶の品種べにふうきについて紹介します

お茶の種類

「べにふうき」は、お茶の品種のひとつで、紅茶として有名です。緑茶の栽培が適している日本で、おいしい紅茶を作りたい!という思いから生まれたべにふうきですが、緑茶として飲むと花粉症にも効果があるとして注目を集めています。

べにふうきはなぜ花粉症に良いのか?より効果的な飲み方は?べにふうきがどんなお茶なのか、くわしく調べてみました!

べにふうきとは?

べにふうきは、平成5(1993)年に誕生した品種です。ホットでもアイスでもきめ細やかな香りが立つ紅茶として評判を呼び、イギリスでもたびたび金賞を獲得する実力派なんですよ。海外産紅茶が主流な現在では、名誉なことですね。

そもそも紅茶用のお茶はアッサム種といって、日本の気候とは相性がよくありません。日本での栽培に適した中国種は、緑茶には向いているものの、紅茶にすると香りが弱く、薄味になってしまい、物足りないと言われていました。

しかし、日本でも紅茶用の品種を育てたい!という熱い想いから、研究・改良が重ねられ、アッサム種と中国種を掛け合わせたべにふうきが完成。日本で栽培可能で、紅茶として申し分なしの品質でした。やがて、べにふうきは国内外で人気を集めるお茶になります。

花粉症に効果がある緑茶べにふうきとは?

紅茶用として生まれたべにふうきですが、緑茶として飲むことも、もちろん可能。しかも緑茶としてのべにふうきは、免疫力を高める効果があることが判明したのです。

その秘密は「メチル化カテキン」。数ある緑茶の品種のなかでも、べにふうきの緑茶はメチル化カテキンを特に多くふくんでいます。

メチル化カテキンとは、カテキンの一種。カテキンは緑茶ポリフェノールとも呼ばれ、抗菌作用、抗ウイルス作用、コレステロール低下作用などなど…体によいパワーがたくさん知られています。

なかでもメチル化カテキンは、花粉症のアレルギー症状を改善する効果があることがわかっています。つまりべにふうきの緑茶を飲むと、花粉症の症状を軽減してくれるということ。実際に花粉症の方を対象にした飲用試験により、べにふうきの症状改善力が報告されています。

花粉症とは?

花粉症は、アレルギー反応の一種です。アレルギーとは、本来は体に害のない物質に対し、過剰に免疫が働いてしまう状態を言います。

たとえば、私たちの体にウイルスが侵入したとします。ウイルスは体内の細胞に入り込み、増殖して体に影響をおよぼします。ウイルスに対し、防御する仕組みが免疫です。免疫系は体からウイルスを体外へ出そうとします。具体的には、くしゃみ、せき、鼻水などのこと。熱を上げてウイルスを死滅させることもありますね。

しかし花粉症は、体に無害な花粉に対して免疫が働いてしまっている状態です。日本人の約4割は花粉症と言われており、そのうち約8割はスギ花粉によるもの。2月、春が近づくころに症状が出始め、3月上旬~中旬にピークを迎えます。今年の春は、べにふうきで症状改善を試してみるのはいかがでしょうか?

緑茶と紅茶の違いとは?

べにふうきは紅茶でも、緑茶でも、飲むことができます。紅茶も緑茶も、同じ「チャノキ」の葉を加工したもの。

紅茶は発酵茶、緑茶は不発酵茶と呼ばれるとおり、発酵させて作るのが紅茶、発酵させずに作るのが緑茶です。チャノキの葉は、収穫後すぐに発酵をはじめます。緑茶にするには、発酵を止めるため加熱処理を行うんですよ。日本では蒸し処理をするのが一般的。

なお、完全に発酵させず、途中で発酵を止めるとウーロン茶などの半発酵茶になります。

花粉症を軽減するべにふうきの入れ方とは?

花粉症を軽減するのが目的なら、メチル化カテキンをたっぷりふくんだお茶を入れたいですね。メチル化カテキンは、温かいお湯を注いだ時に多く抽出されることがわかっています。水出しの冷たいお茶ではなく、温かいお茶がおすすめです。

温かいお茶は、入れてすぐ飲むのがおすすめ!時間が経つと風味が損なわれてしまいます。都度、急須で入れたいですね。

また、べにふうきの紅茶ではメチル化カテキンが少なくなります。花粉症にお悩みで「メチル化カテキン」を摂取するのが目的であれば、緑茶でお楽しみください。緑茶のべにふうきは渋味・苦味が強いです。渋味・苦味がニガテな方は、茶葉を少なめにしたり、抽出時間を短めにするなど、調整してみてくださいね。

花粉症軽減に効果的!緑茶べにふうきの入れ方

詳しいことは商品パッケージなどに記載されていますので、チェックしてください。まずは茶葉の量や抽出時間をきちんとはかりましょう。

つぎに、組み立てのお水をしっかりと沸騰させます。沸騰したばかりのお湯を使うと、渋味・苦味の強いお茶になってしまうので、90度くらいまで温度を下げるのがいいでしょう。但し、たっぷり成分を抽出したいのであれば100度のお湯でもお勧めです。煮だせば渋くはなりますが、その分メチル化カテキンを取ることができます。

べにふうきで花粉症対策、お試しあれ!

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