皆さんは、日頃親しんでいる日本茶についてどのくらいご存じですか?
実は日本茶と一口にいっても色々な種類があるのです。緑茶、煎茶、かぶせ茶、碾茶、番茶、抹茶、ほうじ茶等々。たくさんの種類があります。
この記事では日本茶のことから、お茶の種類と、緑茶と煎茶の違いについてわかりやすく紹介します!
目次から気になるお茶の種類をクリックしても大丈夫ですよ。この記事を読んで日本茶のことをより知って今後の日本茶選びの参考にしてくださいね♪
日本茶の種類は緑茶、ウーロン茶、紅茶
日本茶とは日本でつくられたお茶の事です!一般的にチャの木の葉っぱから製造されたお茶の事をいいます。つまり日本で作られた緑茶、ウーロン茶、紅茶のことを日本茶と呼びます!
緑茶はわかるけど、ウーロン茶、紅茶も日本茶なのって思いませんか?実は、緑茶、ウーロン茶、紅茶の原料はすべて同じなのです。
葉っぱを摘んでしまうと、段々と赤みを帯びていきますね。つまりお茶の生葉を
摘んだばかりの緑色の状態で製造したら⇒緑茶
時間がたって発酵及び酸化の後、葉が黄色の状態で製造したら⇒ウーロン茶
さらに時間がたって 発酵及び酸化の後、 葉が赤くなった状態で製造したら⇒紅茶
となります。お茶の生葉の発酵の違いで緑茶、ウーロン茶、紅茶と変わるのですが、詳しくはまた別の記事でご紹介します!
チャの木とは?
茶の葉がつくられるチャの木とは何でしょう?
チャの木とはツバキ科の永年性常緑樹です。実はツバキやサザンカの親戚なのです。普段はその前に摘採をしてしまうので中々目にする機会はありませんが、ツバキに似た花が咲くのです。
世界的には比較的温暖な年平均気温13℃以上、年間降水量1,300ml、弱酸性土壌の亜熱帯地方に多く分布しているといわれています。
緑茶とは?
緑茶とは不発酵茶です。つまり、お茶の生葉を緑色の状態から製造したものを言います。
お茶の色を緑のままにするために蒸気で蒸してお茶の発酵をとめます。これは日本独自の製法で茶葉本来の旨みやさわやかな味わいを楽しめるのが特徴です!
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緑茶と煎茶の違いって?
煎茶とは緑茶の種類の1つです。緑茶には育成方法の違いや製造方法の違いによって様々な種類に分けられます。かぶせ茶・玉露・抹茶なども緑茶の1つなのです。
つまりこういう事です。
緑茶=煎茶・かぶせ茶・玉露・抹茶などをまとめたもの。
煎茶=緑茶の種類の1つ
緑茶と煎茶は同じものだと思っていましたが、実はしっかりと区分されているんですね。
緑茶の種類を紹介します!
緑茶といっても蒸すや炒るなどの加工方法やそもそもの育成方法で様々な種類があります。その緑茶の種類をご紹介します
煎茶
煎茶は日本で最も多く作られており、長い間親しまれているお茶です。お茶を蒸気で蒸したあと揉みこみ乾燥して作られます。
日光をたっぷりと浴びる方法で栽培されるので甘み・旨み・苦みのバランスが絶妙にとれた味わいなのが特徴です。
煎茶の煎は『煎じる』からきており、粉末状のお茶とわけるために煎茶と名付けられたとも言われています。
また、煎茶は生葉を蒸す時間によって浅蒸し茶(普通煎茶)、深蒸し茶に分けられます。
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玉露
玉露は高級煎茶の一つです。新芽が出始めた頃より20日ほど日光をよしずやわらなどで遮ります。
遮光率は最初、約70%ぐらいでお茶摘みをする直前には約90%以上とほぼ日光をシャットアウトします。これを揉みこんでお茶の形にしたのが玉露です。
日光を遮ることにより生葉の葉緑素が増します。それがお茶の品質に大きな影響を与えるのです。そうやってつくられた玉露は海苔の香りに似た『覆い香』と呼ばれる香りがし、濃厚な旨みと甘みが味わえます。
江戸時代に山本山6代目の山本徳翁が製造中に茶葉を露のように丸くあぶった作っていたことが玉露の名前の由来といわれています。
碾茶、抹茶
碾茶とは抹茶の原料です。碾茶を粉末状にしたものを抹茶といいます。碾茶の育て方は玉露と一緒です。
碾茶と玉露の違いは玉露は揉みこんでお茶の形にするのに対して、碾茶は揉みこまずそのまま乾燥させます。
抹茶はお茶の葉の栄養をまるごと摂取できるため、他の緑茶よりも栄養価が高いとされています。
抹茶を茶筅でたてると泡立ち、新緑の若々しいお茶の葉の香りがします。味は濃厚で、渋みの中にも甘みを感じることができます。
最近では、スイーツや調味料に使用され『MATCHA』として世界中で有名です。海外の方がお茶といえば抹茶を想像するぐらい人気なのだそうです!
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かぶせ茶
かぶせ茶とは新芽の摘採前の7日~14日前後を布などで覆いをして育てたお茶のことです。
玉露よりも短い期間での栽培ですので、煎茶の苦み渋みをもちながらも旨みもあるという。いわば、煎茶と玉露の中間のお茶です。
かぶせ茶をよく育てているのは三重県や鹿児島県が有名です。
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番茶
一般的に新芽が固くなったお茶を製造したものを言います。一番茶、二番茶、三番茶を取った後にとるので晩茶といわれることもあります。すっきりとした味わいが特徴です。
ですが、地方によって独自の番茶もあるため。番茶といっても様々な種類があります。
番茶の番には『日常的』という意味があります。はるか昔からその土地に根付いて飲まれているのが番茶と言えるのかもしれませんね。
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二次加工品 ほうじ茶・玄米茶
二次加工品とは一度、緑茶になったものを再度加工したものです。ほうじ茶・玄米茶などが二次加工品といわれます。ほうじ茶・玄米茶についてご紹介します。
ほうじ茶
ほうじ茶とはその名の通り、お茶を焙じて作られたものです。高温で焙煎するので、煎茶に比べて低カフェインです。
独特の芳ばしい香りはリラックス作用もあり、さっぱりした味わいが特徴です。最近ではスイーツになったりと年々人気が高まっています!
昭和初期に京都で誕生としたと言われています。
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玄米茶
玄米茶とは緑茶と炒った玄米をほぼ1:1でブレンドしたものです。炒った玄米の香ばしさと緑茶の美味しさを味わえるのが特徴です。
最近の研究で玄米に入っている成分ガンマリザオールが糖の吸収を抑える働きがあるといわれています。
昭和初期に京都のお茶屋さんが 鏡餅を細かく砕き、炒ったものをお茶に混ぜて飲んだら美味しかったのが始まりと言われています。
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まとめ
①日本茶とは日本のチャの木から作られた緑茶、ウーロン茶、紅茶の事。
②煎茶と玉露の違いは、
・緑茶=煎茶、かぶせ茶、玉露、抹茶などをまとめたもの。
・煎茶=緑茶の種類の1つ
③お茶の種類
・煎茶
日本で最もつくられており、日光をたくさん浴びて育ったお茶。旨み、甘み、苦み、渋みのバ ランスがとれている。
・玉露
お茶の摘採前に20日程度覆いをして育てたお茶を蒸したあとに揉んでお茶の形にしたもの。濃厚な旨みと甘み。
・碾茶、抹茶
玉露とおなじ製法で揉まずに作ったのが碾茶。それを粉末状にしたものが抹茶。
・かぶせ茶
お茶の摘採前に7日~14日ほど覆いをして育てたお茶。煎茶と玉露の中間の味わい。
・ほうじ茶
緑茶を焙煎したお茶。さっぱりとした味わいとリラックス作用のある香りが特徴。
・玄米茶
緑茶と炒った玄米をほぼ1:1でブレンドしたお茶。炒った玄米の香ばしさにさっぱりとした味わいが特徴。
日本茶のことについてはわかりましたでしょうか。今後、奥深い日本茶やお茶の魅力を少しずつ紹介していきたいと思います。日本茶の種類などを知って、是非、今後のお茶選びの参考にしてくださいね♪