玄米茶とは?誰かに話したくなる玄米茶のお話

お茶の種類

渋味がニガテな方でも飲みやすい玄米茶。その秘密は炒り米が香ばしさを引き出しているからなんですね。

「玄米茶」とは言うものの、現在、ちまたで流通している玄米茶は、多くが白米を使っているのだとか。玄米茶についてとことん詳しくなっちゃいましょう!

玄米茶とは?

玄米茶は、煎茶やほうじ茶に炒った玄米を混ぜ、香ばしさを引き出したお茶です。上等な茶葉ではなく、少しランクダウンした普段使いの茶葉を使うことが多いので、玄米茶自体の価格もお手頃価格のことが多いようです。

もちろん、お茶屋さんによってはこだわりの高級玄米茶を出しているところもあります♪

玄米が入っている分、茶葉の量が少なくなっており、カフェインが少なめ。もともと煎茶のカフェインは、コーヒーや紅茶に比べると少なめですが、さらに少なくなっているということ。カフェインが苦手な方や、お子様にもおすすめですね。

一般的な煎茶の渋味・うま味・甘味などのさわやかさに加えて、炒り米の香ばしさ・さっぱり感を一緒に味わうことができます。口の中をスッキリさせてくれるので、食後のお茶としても人気がありますね。

炒り米とは?

玄米茶に入っている入り玄米。昔は本当に玄米を使用していたのでしょうが、現在では白米を使用するのが一般的。お店によっては、もち米を使用しているところもあります。

まずは白米を一晩吸水させるところから。一晩たって水気を切ったら、キツネ色のあられになるまで、こんがりと炒ります。これが玄米茶の香ばしさのモトとなっているんですね。

最近では、この炒り米だけで販売されることもあります。手持ちの茶葉に混ぜるだけで、手軽に玄米が楽しめるんですね。あられ・おせんべいのように、そのままポリポリと食べてもおいしいそうです。

また、白米をポップコーンのように弾けさせた玄米も混じっています。これは「玄米花」「花玄米」などと呼ばれ、玄米茶をはなやかに彩るためのもの。出来立ての玄米花は、ほんのりと甘いお米の香りがします。

玄米茶の歴史

煎茶に炒り米を混ぜるなんて、一体だれが考えたのでしょうか?玄米茶の発祥は、大正末期~昭和初期の京都、懐石料理にヒントを得て誕生した、と言われています。飲み会の会席料理とは違いますよ。

懐石料理とは、「茶懐石」のこと。お茶会で抹茶を飲む前に食べる料理のことです。お茶会では、あくまでもお茶が主役なので、懐石料理の味付けは控えめ。お茶の味がより一層際立つようなメニューが考えられています。

懐石料理の中に、おこげに白湯をかけて食べるメニューがあります。現代でいうお茶漬けに似ていますね。実際、会席料理の締めくくりとして食べられていたようです。

また、京都の玄米茶発祥のお店をのぞいてみると、お正月の鏡餅を割るときに生まれた、小さな餅のかけらを再利用した、という説があります。食べるには小さいし、捨てるにはもったいないし…ということで、懐石料理のようにお茶と合わせてみたのですね。

思いのほかこれがおいしく、玄米茶として商品化されたそうです。

玄米茶の成分とは?

玄米茶特有の成分といえば、やはり炒り米が持っているピラジンが挙げられます。ピラジンは、ほうじ茶などにもふくまれている香り成分で、脳をリラックスさせるはたらきがあることが知られています。

ピラジンの香りをかぐと、脳にGABAと呼ばれる物質が増加します。GABAは睡眠の質を高めたり、血圧を下げるはたらきがある物質。ストレスの低減機能も報告されており、GABAのはたらきを利用したサプリメントやお菓子が各社から発売されていますよね。

ほかにも、ピラジンには血流促進効果が認められています。血行をよくして体をポカポカと温めるはたらきがあるので、寒い季節には特におすすめですね。

ピラジンが血流を促進するのは、血液をサラサラにするパワーがあるからだと言われています。血栓をふせぐはたらきもあるんですよ。

炒り米だけじゃない!煎茶の健康・美容パワー

炒り米がとっても体にいいことはわかりましたよね。もちろん、煎茶にも健康・美容によいパワーがあります!

煎茶にふくまれている成分といえば、カテキン、テアニン、カフェイン、ビタミンC・Eなどが挙げられます。詳しく上げるとキリがないですが、これらの成分が互いに相乗効果をもたらし、より強固な力を発揮するんです!

認知症予防、脳梗塞予防、糖尿病改善、ビタミンC摂取…など、ちょっと並べただけでもすごいパワーですよね。

さらに炒り米の効果が加わった玄米茶は、とっても体にいい!ということになります。すごい!

玄米茶のおいしい入れ方

玄米茶をおいしく入れるコツは、高温(95度程度)のお湯を使うことです。炒り米の香りが引き立ち、より美味しい玄米茶を入れることができますよ。

抽出時間を少し長めにすると、炒り米がトロミをつけてくれるので、まったりとした口当たりを楽しむことができます。玄米茶自体はさっぱりとした味なので、後味もすっきり。ぜひお試しください!

すすむ屋茶店のおすすめ玄米茶

すすむ屋茶店の玄米茶は、もちろん一番茶使用。炒り米にもこだわった本格派です。

通常、玄米茶に使用される炒り米には、余りもののお米が使われます。お米のカケラが使われることもあるなど、食用のお米の半分程度の大きさ。

しかし、すすむ屋茶店の炒り米は、食用のお米をご用意。そのため粒が大きく、より強い香ばしさ、力強い味わいを感じていただけます。

しっかりした入り米に負けないよう、しかりした味わいの煎茶を合わせています。どこか懐かしい味わいが特徴で、揚げ物料理との相性は最高です。バランス感覚に優れたすすむ屋茶店の玄米茶、ぜひお試しください!

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