かぶせ茶とは?煎茶や玉露との違いや入れ方まで紹介します。

お茶の種類

かぶせ茶はうま味・甘味が強く、美味しいのに、リーズナブルなものが多いですよね。かぶせ茶とは文字通り、覆いをかぶせて日光をさえぎったもの。茶葉を育てている途中で黒い布をかぶせ、日光をさえぎります。

日光をさえぎることで、うま味・甘味が強くなるなど、茶葉の中では不思議な変化が起こります。かぶせ茶についてくわしくのぞいてみましょう!

かぶせ茶とは

かぶせ茶とは、お茶の木に2週間ほど覆いをかけ、茶葉の甘味・うま味、コクを上手に引き出したお茶のことです。

似たようなお茶に玉露がありますが、玉露は3週間~1か月ほど日光をさえぎる期間があり、甘味・うま味が豊富です。

日本でもっとも一般的な煎茶は、覆いをかけず、日光をさんさんと浴びたものです。バランスのよい渋味、キレを楽しむお茶です。

つまりかぶせ茶は、煎茶と玉露の中間と言えますね。

玉露とは?くわしくはこちら↓↓↓

日光をさえぎると?

植物は日光を浴びて光合成をします。これは、おもに葉に存在する葉緑体(クロロフィル)で行われるもの。植物が光合成をすると、二酸化炭素と水から酸素とデンプンを作り出します。ここまでは小学校の理科の授業ですね。

日光をさえぎると、植物は光合成ができなくなります。しかし光合成をして酸素とデンプンを作り出さないと、植物は生きていくために必要なエネルギーが足りなくなって、死んでしまいます。

そのため日光をさえぎられると、少ない日光を効率よく吸収しようとして、よりたくさんの葉緑体を作ろうとします。そして、チャノキの葉緑体には甘味・うま味成分がふくまれているのです。

つまり覆いをかけて日光をさえぎるかぶせ茶・玉露は、あえて負担をかけることで甘味・うま味を引き出す製法をとっています。

煎茶、玉露とは?

日本茶、緑茶、煎茶、玉露、そしてかぶせ茶。お茶にもたくさんの種類がありますね。使いなれない漢字は読みにくいですし、なにがなにやら分からない方も多いのでは?

そもそも「お茶」とはなんでしょうか。

お茶とは、チャノキという木の葉を原料にしたものです。チャノキはツバキ科の常緑樹で、冬でも葉が枯れ落ちません。しかし美味しいお茶となるのは、春に芽を出した新しい部分。これを新茶と呼びます。

日本でよく作られているのは緑茶です。茶の葉を収獲後、すぐに蒸して加熱することで、茶葉が発酵せずに緑色の状態が残り、多くの栄養成分が残存します。そのため世界中から注目を集めているんですよ。

つまり緑茶とは、茶葉を発酵させずに作ったお茶。不発酵茶のことを言います。ほかにチャノキの葉からは、半発酵茶(ウーロン茶など)、発酵茶(紅茶など)も作られます。

日本茶=緑茶?

「日本茶」というと、多くの人が「緑茶」をイメージします。チャノキの葉からはウーロン茶や紅茶も作ることができますが、緑茶のイメージが強いのではないでしょうか。

それはやはり、日本で作られるお茶のほとんどが緑茶だからです。そして、日本では緑茶が好まれるからです。

緑茶は、日本に住む人々に、日本の食べ物に、生活や風土に合っているということなのでしょう。

実は、日本の国土の狭さも緑茶の発展に一役買っているのだとか。緑茶は収穫後すぐに加工しなければならないなど、鮮度が重要です。狭いがゆえに、いつでも新鮮な緑茶を飲めるというわけですね。

(現在では流通・輸送が発達しており、海外でも新鮮な日本茶を楽しめます!)

茶とは?

茶とは、チャノキの葉(や茎など)を原料にしており、お湯や水で成分を抽出した飲み物です。

茶の中でも、日本で作られているものが日本茶。

日本茶の中でも、収穫後すぐに加熱し、発酵を止めたものが緑茶。

緑茶の中でも、日光をたくさん浴びたものが煎茶。日光を2週間ほどさえぎるのがかぶせ茶、1か月ほどさえぎるのが玉露、ということになります。

茶 > 日本茶 > 緑茶 > 煎茶・かぶせ茶・玉露

こんなイメージですね。

茶じゃなくてもお茶?

チャノキを原料としていなくても「茶」と呼ばれるものがあります。麦茶、黒豆茶、ごぼう茶…これらはチャノキ以外を原料にしているため「茶外茶(ちゃがいちゃ)」にあたります。

緑茶や紅茶などと同じように、お湯・水を注いで抽出して飲むため、〇〇茶と呼ばれます。しかし茶外茶は厳密にいうと「茶」ではないのです。

かぶせ茶の美味しい入れ方

煎茶は熱め、玉露はぬるめのお湯を使うのがオススメですが、かぶせ茶は、どちらの特徴も併せ持ったお茶。

熱めのお湯(80度くらい)を使うとスッキリとキレのあるさわやかさを、ぬるめのお湯(70度くらい)を使うとうま味・甘味・コクのある濃厚な味わいを楽しむことができますよ!

まずは組み立ての水道水をしっかりと沸騰させるところからスタート。ボコボコと泡が出るくらい沸騰したら、急須や湯のみを温めます。

急須に入れる茶葉の量はきちんとはかりましょう。一人分が3~4g程度です。

急須に茶葉を入れたら、やさしくお湯を注ぎ、フタをして1分蒸らします。茶葉によって美味しい温度や蒸らし時間は異なるので、パッケージをよく確認しましょう!

かぶせ茶の特徴

かぶせ茶は煎茶と異なり、覆いをかけて日光をさえぎりますが、玉露ほど長期間ではありません。つまり煎茶と玉露の中間。どちらの特徴も併せ持っています。茶葉の緑色が濃く鮮やかで、渋味が少ないのが特徴です。

しかしかぶせ茶の中には、2週間ほどの遮光期間でも、玉露のような強い甘味を持つものも!反対に、どんなに長期間覆いをしても甘味・うま味が出ない茶葉もあるんですよ。

それだけでなく、その年の気候や、育て方、環境によって、茶葉の味は変わります。加工方法によっても大きく個性が出てきます。近年は特に、「日本茶」「かぶせ茶」といったイメージにとらわれず、色んなお茶が出てきました。

それぞれのお茶にピッタリの栽培・加工方法を経て、全国、世界中へ。緑茶の世界って奥が深いですね。

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