こうばしい香りや、サッパリとした味わいが特徴の玄米茶は、食後や、おやつタイムにピッタリのお茶ですよね。
ところでこの玄米茶、美味しいだけじゃなく、体にもいいってご存知ですか?「玄米」と言われるだけあって、他の緑茶にはない成分もふくまれているんです!玄米茶の効果・効能など、健康に良いと言われる理由を丸ごと全部ご紹介します!
玄米茶だけにふくまれる成分
他の緑茶にはなく、玄米茶にふくまれる成分と言うと、それはもちろん「玄米」にふくまれる成分です。
「玄米」と呼んではいますが、実際に本物の玄米を使用している玄米茶は少なく、ほとんどがもち米を精米した白米を使っています。一晩、水に浸したお米をお鍋で炒って、こんがりとしたキツネ色になれば、ほら、玄米の見た目にソックリ!
よく見ると、白くてフワッとしたポップコーンのようなものも混じっています。これは「花」と呼ばれており、ボップコーンと同様、お米が「ぽん!」とはじけてしまったものです。
これらの「玄米」にふくまれる成分には、
・GABA
・ガンマオリザノール
・ピラジン
などが挙げられます。それぞれどんな効果・効能があるのか、詳しく見ていきましょう。
GABA(ギャバ)
GABAは神経伝達物質のひとつで、興奮した神経を安定させたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質を整えるはたらきがあります。
このほか、コレステロールの増加を抑えるはたらきもあり、動脈硬化・糖尿病・肥満・生活習慣病の予防に効果がある成分です。
ガンマオリザノール
ガンマオリザノールはポリフェノールの一種で、古くから更年期障害の症状緩和・不安・緊張・うつ・高脂血症・高血圧・自律神経失調症の治療に用いられてきました。
近年では、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らすはたらきが注目され、脂質異常症の予防効果が期待されています。
ガンマオリザノールは脂質の吸収を穏やかにするはたらきもあるので、ダイエットにもつながるとして関心が高まっていますね!
ピラジン
ピラジンとは、炒ってこんがりとキツネ色になった玄米の、「こんがり」を構成する成分です。香ばしい香りの元でもあり、血流促進効果や精神を安定させるはたらきがあります。
血流が促進するため、冷え性・肩こりの緩和に対して効果を発揮します。
緑茶にふくまれる成分
まずは玄米茶の玄米が持つ成分をご紹介しました。続いては緑茶が持つ成分をご紹介します。
緑茶と言えば、やはり「カテキン」が有名ですが、ほかにも健康成分がたくさんあることをご存知ですか?緑茶にふくまれる成分をご紹介します。
・カテキン
・テアニン
・ビタミンB
・ビタミンC
緑茶にはずいぶんたくさんの健康成分がふくまれていることが分かります。これらが相互に作用するので、よりパワーアップして効果を発揮するんです!
それぞれの効能を詳しく見ていきましょう。
カテキン
カテキンを持っている植物はいくつかありますが、食べられる物に限定すると、緑茶にしかふくまれていない、と言われます。つまりカテキンは、お茶だけが持つ健康成分ということになりますね。
カテキンが持つ効果の中でも、特に注目されているのが抗酸化作用です。老化の原因となる活性酸素を抑えるはたらきがあり、アンチエイジングや病気の予防に効果を発揮します。
抗菌・殺菌作用もあるので、風邪、食中毒、虫歯、口臭を予防する効果があります。カテキンってすごいですね!
テアニン
テアニンは緑茶のうま味・甘味成分で、脳の興奮を抑え、緊張を和らげるはたらきがあります。
女性の月経前症候群(PMS)の憂鬱感改善にも効果があると言われており、玄米のピラジンと合わせて強いリラックス効果をもたらします。ストレスを緩和する作用があるので、寝る前に飲むのもおすすめです。
ビタミンB
ビタミンBは緑茶だけでなく、玄米の方にもふくまれているので、玄米茶のビタミンBは特に豊富と言えるのではないでしょうか。
ビタミンB群には疲労回復を助けるはたらきがあるので、病気を吹き飛ばし、予防してくれますよ!
ビタミンC
ビタミンCといえば、美肌にうれしい成分として知られています。これは、シミのもととなるメラニンを抑制するはたらきがあることに加えて、コラーゲンを生成するはたらきがあるから。肌の老化やシワ・たるみの防止につながるのです。
玄米茶の美味しい入れ方
玄米茶は、香りが命です!玄米茶の香りを引き出すには、お湯の温度が重要となります。できるだけ熱いお湯、95℃以上の沸かしたばかりのお湯を使いましょう。
お湯の温度が高いので、その分、抽出時間は短めでOK。30秒程度で十分美味しく入れられます。
緑茶は高温で入れると渋味・苦味が強く出ることがありますが、玄米茶は渋味・苦味成分が少ないので、高温で入れても心配いりません。あまり難しく考えず、かんたんに、そのときの気分で入れられるお茶ですね!