一番茶、二番茶、三番茶、秋冬番茶。それぞれのお茶の違いとは?

茶畑お茶の種類

一番茶・二番茶・三番茶…って、聞いたことありますか?これは、茶畑から収獲された順番を表しているんです。その年に取れた一番最初のお茶が「一番茶」。二番目が「二番茶」、三番目が「三番茶」…と続きます。

一番茶がもっとも美味しそうなひびきがしますが、その通り!味も香りもよく、栄養もタップリです。一番茶、二番茶、三番茶…について詳しく解説します。

一番茶(新茶)とは?

「一番茶」「新茶」とは、その年で最初に取れたお茶のこと。呼び方が違うだけで、一番茶も新茶も同じものです。お茶の木は、一年のうち何度も芽が出てきて、その都度収獲することができますが、二番目・三番目に収穫される二番茶・三番茶と比べて呼ぶときに「一番茶」と使うことが多いですね。

お茶の木は冬の間は寒い時期を乗り越えるため、木の内部に栄養をため込み、じっと成長を止める「冬眠」があります。年を越して春を迎えると、たくわえた栄養をギュッと凝縮した新芽が出てきます。新しい年で最初に取れた初物という意味で「新茶」と使うことが多いです。

一番茶(新茶)はうま味・甘味成分のアミノ酸が多く、渋味・苦味成分のカテキンやカフェインが少ないといわれます。若々しくみずみずしいフレッシュさを味わえるのも、一番茶ならでは。冬を越すための栄養がギッシリ詰まっているので、一番茶(新茶)は美味しいのです。

一番茶(新茶)の収獲時期

一番茶(新茶)が収獲できるのは、年が明けて春になってから。鹿児島県をはじめとする温暖な地域から収獲が始まり、じょじょに北上していきます。目安は「八十八夜」。立春(節分の翌日)を1日目として数えて88日目にあたる日が「八十八夜」です。実際には5月2日ころをいいます。

八十八夜ころにつんだ新茶が最もおいしく、これを飲むと寿命が延びる、病気にならない、などと言われているんですよ。日本ではちょうど八十八夜のころは「遅霜(おそじも)」と呼ばれる、季節外れの霜が降りるほど冷え込むことがあるのだとか。

お茶を育てるのは山間部なので、昼夜の気温差が激しく、遅霜は身近な天災です。収獲時期を逃さないよう、また、遅霜に気を付けるよう促す言葉として「新茶は八十八夜」と言われるようになったんですね。

なお、抹茶の原料として使われるのは、多くが一番茶。お茶屋さんやお茶専門店で取り扱うのも、一番茶を中心としています。

二番茶、三番茶とは?

一番茶の収獲後、45~50日すると、二番茶が収獲できます。二番茶の良いところは成長が早いこと。一番茶が収獲されるのは4~5月の初夏ですが、その後で育つ二番茶は、お茶の木にとってちょうどよい気候なのです。暑すぎず寒すぎず、ほどよい雨量があるので、すぐに収獲できるんだとか。

一番茶に比べると渋味・苦味を強く感じます。この渋味・苦味の原因は、カテキンやカフェインです。カテキンといえば、緑茶ポリフェノールとも言われる通り、体にはよい成分ですよね。

三番茶は、さらにその後に育ちます。収獲時期は7月下旬~8月上旬と、夏休みの中でも特に暑い時期ですね。三番茶をとると翌年の一番茶の味が劣る場合があるので、三番茶を収獲しない地域もあります。

秋冬番茶とは?

二番茶、三番茶のあと、収獲せずに秋が来るまで待って、9月下旬~10月上旬に収穫されるお茶を秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)といいます。 一番茶や二番茶に比べると、うま味も苦味も少なく、サッパリとしていますが、クセがなくて飲みやすいと感じる人も。

秋冬番茶にはポリサッカライドという成分が多く含まれており、血糖値を下げるはたらきがあるとして話題になりました。味を落としても健康は落とさない、お茶の力ってすごい!

番茶とは?

二番茶・三番茶や、茎茶、粉茶などの「出物」をすべて「番茶」と呼ぶことがあります。これには「番外編のお茶」といったニュアンスがあるんだとか。中には加賀棒茶や京番茶のように、高級茶として知られる名高い番茶も多いですね。

番茶は一番茶に比べると渋くて味が劣るとされますが、それをおいしく飲むために考案されたのが、ほうじ茶です。緑茶葉を茶色くなるまで炒って、熱湯を注ぐだけ。時間が経って風味が落ちてしまった緑茶なども、美味しく飲むことができます。ほうじ茶のことを番茶と呼んでいる地域もあるほどなんですよ。

一番茶の美味しさを楽しんで!

一番茶、二番茶、三番茶…それぞれの違い、お分かりいただけましたか?やはりおすすめしたいのは一番茶!二番茶・三番茶と比べて飲むと、その違いは一目瞭然です。

茶農家、茶商、茶屋…日本全国でお茶に携わっている人たちは、新茶の季節に一番力を入れます。たくさんの茶の匠の力が結集した一番茶、ぜひお試しあれ♪

新茶について紹介した記事はこちらからです!

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