シングルオリジン・品種茶 日本茶の横綱 さえみどりの紹介

お茶の種類

普段、私たちが買うお茶は、お茶屋さんが様々な品種の茶葉をブレンドしたものがほとんどです。一方、特定の品種に限ったものを「シングルオリジン」や「品種茶」などと呼びます。

中でも「日本茶の横綱」と呼ぶにふさわしい「さえみどり」を紹介します!

「さえみどり」とは?

日本茶らしい自然な甘味を持つさえみどりは、名前のとおり美しく冴えわたる緑色の茶葉をしています。お茶の色も明るく濃い緑色が出るので、緑茶の優等生と呼ばれます。

もともと渋味が少ないため、だれが入れても美味しく入るのも魅力のひとつ。近年、もっとも人気のある品種で、高値がつきやすいんだとか!一口味わってみれば、その人気のヒミツが分かるハズ。甘くて繊細なうま味を感じる中に、上品な香りがふわっと漂ってきます。

平成24年に発表されたニュービジネス育成・強化事業報告書によると、お茶の品種55種類を評価した中で、さえみどりが総合トップの成績を獲得したんだとか!さえみどりがとくに高評価を得たのは、茶葉の色つや、お茶の色、味わいの3項目。人気のわりに生産量が少ないため、価格が平均の2倍近くなることもあるそうです。

さえみどりの誕生

「日本茶の横綱」と呼ばれるさえみどりは、1991年に鹿児島の枕崎で誕生しました。日本で最も多く栽培されている「やぶきた」に、天然玉露「あさつゆ」をかけ合わせて生まれた品種であることから「サラブレッド」と呼ばれることも。

「やぶきた」が日本でよく栽培されるようになったのは、やはり日本茶として品質がよいことと、日本の気候に合い、育てやすい品種だったことが理由です。一方「あさつゆ」は「天然の玉露」と呼ばれるほど、高級感たっぷりの緑茶。

さえみどりは、その味わいから人気もあり、全国で栽培が進められていますが、それでもまだ全体の2%程度の作付面積しかないんだとか。その理由として挙げられるのは、霜に弱いという点。反対に暑さには強く、鹿児島県を始めとする温暖な地域でさかんに生産されています。

価格が高騰していることから、近年は宮崎県、静岡県などでも生産が広がり、地域によっては推奨品種に定められ、栽培すると補助金がもらえるところもあるほど!シングルオリジンとしても注目を集めているんですよ。

さえみどりの成分

さえみどりにはケルセチンという成分が多く含まれています。ケルセチンは、タマネギの「サラサラ成分」として有名で、動脈硬化を予防したり、血糖値を低下させたり、脂質代謝を改善するはたらきがあることがわかっています!

1日に3杯のさえみどりで老化防止になる、としてテレビ番組で特集されたことも。タマネギの健康成分と同じものがお茶にもたくさん含まれているなんて、驚きですね!さえみどりの成分を体に取り入れたい、と思うなら一番茶をえらびましょう。なお、すすむ屋茶店のさえみどりはもちろん一番茶。ぜひお試しください!

ケルセチンだけでなく、さえみどりはテアニンをたくさんふくむことでも知られます。その量は緑茶の品種の中で最大!集中力を高めたり、リラックスしたいときや、寝る前に飲めばグッスリ眠れる効果も。美味しいだけじゃなく体にもいい、さえみどりって本当に優等生ですね!

さえみどりの弱点とは?

上品な甘味があって、誰がいれても美味しい「日本茶の横綱」さえみどり。健康にもいいということで、まさに優等生にしか見えませんが、そんなさえみどりにも、弱点があります。

さえみどりは寒さには耐えますが霜に弱いのです。とくに早生といって、比較的早く収獲できる品種に覆いのですが、冷涼な地域では育てることが難しいので、なかなか生産量を増やすことができません。収量は少なくないものの、絶対数が少ないので価格が高くなりがち。人気のわりに、供給が追いついていないんですね。

病気にもあまり強くないため、あらかじめ予防対策が必要です。もしさえみどりに出会えたら、それはラッキーだったかも!そのときは迷わずお試しくださいね。

すすむ屋茶店「さえみどり」

すすむ屋茶店が自信をもっておすすめする「さえみどり」は、濃厚な甘味が特徴です。最初に口に含んだときに、ふわりと海を思わせる香りが漂うのも、なんとも上品な印象です。

すすむ屋茶店では、さえみどりを「サエ」と呼んでいます。緑茶好きの方へのギフトとしてもおすすめ!たっぷりと濃い目に入れて、ようかんを始めとする、ちょっと高級な和菓子と合わせるのもいいですね。

\詳しく知りたい方はこちら/

タイトルとURLをコピーしました