私たちが日本茶を買うときは、いくつかの品種をブレンドしたものであることが多いです。いっぽう、単一の品種に限定したものを「品種茶」「シングルオリジン」などと呼んで、区別します。
いくつかの品種をブレンドすることで、どんな人でも飲みやすい味わいになります。一方で、お茶本来の個性を楽しめるシングルオリジン・品種茶は、最近大きく注目を集めているんですよ。今回は「ゆたかみどり」を紹介します。
「ゆたかみどり」とは?
豊かな味わいのユタカミドリは、やさしい甘味とまろやかで強いコクが特徴。そのため、水出しにしても日本茶の美味しさをしっかりと味わうことができます。明るい緑色のお茶になるので、夏らしいさわやかな印象もいいですね。
日本でもっとも多く栽培される緑茶の品種が「やぶきた」。その次に多く栽培されているのがゆたかみどりです。そのほとんどが鹿児島県で栽培されており、「鹿児島県を代表する品種」と呼ばれることもあるんですよ。
ゆたかみどりの誕生
栽培が始まった当初のゆたかみどりは、とても飲めるものではなかったとか。栽培方法や加工方法に改良を重ね、とうとう1966年にゆたかみどりとして登録されます。
かぶせをして栽培することで、美しい緑色を引き出し、豊かなうま味をつくります。加えて、高めの温度で火入れをすることで、こうばしくて甘い香りが生まれました。
「かぶせ」や「火入れ」には、繊細な調節が必要で、熟練のワザが求められます。「美味しいお茶を作りたい!」という強い想いから誕生したユタカミドリ。ぜひじっくりと味わってくださいね。
ゆたかみどりの成分
ゆたかみどりには「エピガロカテキン(EGC)」がたっぷり含まれており、一時は注文が殺到して品薄状態になったことも。エピガロカテキンとは免疫力を高めるはたらきのある成分で、花粉症や風邪予防に効果があると言われています。
エピガロカテキンは低温のときに抽出されやすくなるので、水出しに向いているゆたかみどりなら、バッチリ摂取できます!
ゆたかみどりの弱点とは?
甘い香りと強いうま味のゆたかみどり。日本で二番目に多く栽培されている品種ですが、寒さが苦手です。そのため温暖な鹿児島の地に根付き、今や鹿児島県を代表する品種に成長しました。
また苦味が強いのも特徴のひとつ。と言ってもほとんどのゆたかみどりがかぶせをしてかぶせ茶として栽培されているので、実際に苦味の強いゆたかみどりに出会うことは少ないでしょう。この苦味はエピガロカテキンの元でもあります。
苦味、渋味、甘味、うま味。日本茶が持つ色んな味わいが見事に合わさったユタカミドリ。ぜひ一度お試しください!
すすむ屋茶店「ユタカミドリ」
すすむ屋茶店のユタカミドリは、Amazon限定で販売しています!すすむ屋茶店の店舗や、公式ウェブサイトでは取り扱いがありませんので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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すすむ屋茶店のユタカミドリは、濃厚な甘味と鮮やかな緑色のお茶が特徴。品種茶はもちろんのこと、ブレンド茶のまとめ役として登場することも多いんです。すすむ屋茶店の一番人気「こくまろ」や、「深みとコク」にも使われています。
ユタカミドリは味わいを整えるのに最適な品種。単一のときと、ブレンドとで、違いを味わってみるのも楽しいですよ♪
すすむ屋茶店「水出し煎茶」
すすむ屋茶店では、ユタカミドリをベースにサエミドリをブレンドした「水出し煎茶」もご用意しています。まったりとしたユタカミドリのコクと、「日本茶の横綱」サエミドリの優しい甘味が合わさって、しっかり美味しい水出し煎茶になりました。
ジャグに水とティーバッグを入れたら、冷蔵庫に6時間ほど。飲む前に軽く振ると、美味しさがしっかり抽出されます。
水出しのために生まれた煎茶ですが、ホットで入れても美味しい!夏の疲れを癒やすのはもちろん、花粉症や風邪の季節にも。年中そばに置いてほしい一品です。
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