新茶の作り方!茶摘みで摘んだ生葉をお茶にしてみよう!

製造方法

家庭でもできる!新茶の作り方

新茶を思う存分楽しみたいなら、ご自宅で新茶を作ってみるのはいかがでしょうか?出来立ての新茶は、なにより香りが格別ですよ!

ご近所や知り合いにお茶農家さんがいる方は、新茶の時期に、新鮮な生の茶葉を分けてもらってください。周りに茶農家がない方は、思い切って自分で育ててみてはいかがでしょうか。

お茶の木を育てるなんて!と、驚いた方もいるかもしれませんが、お茶の木は常緑樹で、冬でも葉が落ちないことから、生垣にしているお家もあるくらい。寒い冬を乗り越え、春になって新芽が出てきたら、ぜひ新茶を作ってみましょう♪

新茶を刈り取るときは、新しく出てきた若葉が3~5枚程度になったころがオススメ。先に出た葉は成長して大きくなっており、たくさんのお茶を楽しめます。いっぽう、出たばかりの葉も、小さいながらも濃厚な風味を持っていますよ。

なお、新しい葉が6枚以上になってしまうと、古いものから順に固くなってしまい、新茶特有のみずみずしさ・さわやかさが失われてしまいます。お住いの地域のお茶収穫のころに合わせて、自宅の茶葉を刈り取るのも、よい方法です。

新茶の作り方①蒸し

新茶の葉は、収穫するとすぐに発酵が始まってしまいます。発酵が進むと、ウーロン茶や紅茶になってしまうので、できるだけ早く加熱して発酵を止めましょう。

日本の緑茶の多くは、蒸して加熱しています。家庭で新茶を作るときは、手軽にできる電子レンジ蒸しがオススメ!生の茶葉をサッと水で洗ったら、水気を切ってラップにつつみ、500~600Wの電子レンジで1分加熱しましょう。

ラップを開いてみて、サツマイモを蒸したような香ばしい香りがすればOK。生のような青臭い香りがしていたら、追加でレンチンします。

新茶の作り方②揉み

クッキングシートやまな板などに広げ、少し冷まし、粗熱が取れたら手で揉みます。少し揉んだら茶葉から水分が出てくるので、ホットプレートでほぐしながら乾燥させましょう。焦げてしまわないように気を付けて!

これを5~6回繰り返します。だんだんとお店で売っているお茶っ葉に近くなってきます。

新茶の作り方③乾燥

ホットプレートの上にクッキングシートを引き、その上に茶葉を広げます。ホットプレートは保温のまま、15~20分待てば完成です。この段階で、すでに部屋中お茶の香りに包まれているはず!このお茶を入れたら…一体どんな香りがするのでしょう!

新茶の作り方~超お手軽編

これでもカンタンだったと思いますが、もっと手軽に新茶を作れる方法もご紹介します。ホットプレートを使わず、手揉みもない、放ったらかしクッキングです。

お手軽新茶①蒸し・乾燥

生の茶葉をサッと水で洗ったら、クッキングタオルなどで水気を取ります。

電子レンジにクッキングシートを敷いたら、その上に水気を切った茶葉を広げましょう。500~700Wで2~3分加熱します。

かくはんして再度加熱。これを5回繰り返します。すると茶葉から水気が飛び、パリパリになっているハズ!この状態でも十分に新茶を入れて楽しむことができますが、茶葉を揉んでいないので、お茶が出るまでに少し時間がかかります。

お手軽新茶②揉み

取り出した茶葉の粗熱が取れたら、手で軽く揉みます。揉みすぎると茶葉が細かくなり、粉っぽくなってしまうので、気を付けましょう。

また、新茶の茎などは思っている以上に固くなっていることがあります。手をケガしないよう、手袋をつけて揉むのもいいと思います。

できたら早速、手作り新茶、入れてみてくださいね!

手作り新茶~釜炒り編

最後にご紹介するのは、釜炒り緑茶の作り方です。釜炒り緑茶とは、発酵を止めるときに、蒸すのではなく、釜炒りで加熱する方法のこと。中国で作られる緑茶は釜炒りが多いほか、日本の一部でも釜炒り緑茶が作られていますよ。

新茶を作ってみよう①萎凋(いちょう)

一般的に、日本茶・緑茶は、収穫後すぐに加熱します。これは、茶葉にふくまれる酵素のちからで、どんどん茶葉が発酵してしまうから。加熱すると、発酵が止まります。

ほんの少し発酵させると、ウーロン茶・紅茶のような香りを引き出すことができます。刈り取った茶葉を半日程度、陰干ししてみましょう。このように茶葉を陰干しすることを萎凋(いちょう)と言います。

酵素のはたらきで、花のような香りが感じられるようになってきます。ただし、萎凋しすぎると煎茶・緑茶らしい味わいもなくなってしまいます。緑茶を作るときは、萎凋のやりすぎは禁物です。

新茶を作ってみよう②殺青(さっせい)

茶葉の発酵を止めるため、ホットプレートで茶葉を加熱します。これを殺青(さっせい)と言います。

ホットプレートは、温度を一定に保つことができるので、初めてでも新茶を作りやすいでしょう。ホットプレートを250℃に熱します。茶葉を入れてフタを閉め、30秒間、蒸し焼きにしましょう。それ以上は茶葉が焦げてしまうので、注意してくださいね。

一度フタを開け、菜ばしなどでよく混ぜます。またフタをして30秒…これを何度か繰り返し、全体的に火が通って茶葉がしおれた感じになればOKです。

新茶を作ってみよう③揉み(もみ)

殺青が終わった茶葉は、揉むことで余計な水分を絞り、細胞組織を壊し、お茶を出やすくします。まず一度、ホットプレートから茶葉を取り出しておきましょう。木の板などに広げて揉むのがベストですが、なければまな板などでも大丈夫です。

茶葉がある程度冷えたら、軍手をつけ、茶葉を揉んでいきます。茶葉がしっとりとして、水分がにじみ出てくるのが分かるでしょう。全体的にシットリとしてきたら、100~150℃のホットプレートに戻し、混ぜながら乾燥させます。

茶葉が熱くなってきたら、焦げてしまう前に取り出し、また揉みます。これを10回ほど繰り返し、しっかりと水分を抜きます。揉んでも水分が出なくなってきたら、完成です。さっそく急須に入れて、飲んでみてください!

意外にも、新茶ってこんなにカンタンに作れるんですね。自分で作った新茶は、買ってきた新茶とくらべても、香りが違います。そして新茶の美味しさが分かったら、お茶屋さんの本気の新茶を試したくなるはず!新茶は、日本の技術の結晶です。この時期にぜひ、お試しください!

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