玄米茶はカフェインが少ないことで知られていますが、妊婦さんや授乳中の方、赤ちゃんが飲んでも大丈夫なのでしょうか?飲んでもいい場合、1日に何杯までなら大丈夫なのでしょうか?
詳しく解説します。
玄米茶は妊婦が飲んでも大丈夫!?※少しでも心配なら控えましょう。
日本では明確な基準はありませんが、海外では妊婦さんが1日に摂取してもよいカフェイン量は200~300mgと言われています。
一方、玄米茶にふくまれるカフェイン量は、1杯(100ml)あたり約10mg。これは、玄米茶を2~3g使用し、90℃のお湯で30秒抽出した場合です。(※参考:厚生労働省 2022版食品成分表)
玄米茶を入れるときはもう少し高い温度で入れることが多いので、若干カフェイン量が多くなるかもしれませんが、日々の生活の中で飲む分には、特に問題なさそうです。
1日に何杯まで、という計算をするなら、1日に20杯くらいまでは大丈夫ですが、そんなに飲む人はまずいないでしょう…。
※但し個人差があります。すこしでも心配な方は控えましょう。
妊婦が飲んでもいいもの?
玄米茶は1日20杯くらいまでと分かりましたが、かといって毎日玄米茶では飽きてしまいます。ほかに、どんなものなら妊婦さんが飲んでも問題ないのか、詳しく調べてみました。
カッコ内は100ml中にふくまれるカフェイン量を示しています。
・煎茶…10杯程度(20mg/100ml)
・玉露…1杯程度(160mg/100ml)
・ほうじ茶…10杯程度(20mg/100ml)
・抹茶…6~7杯程度(30mg/100ml)
・番茶…20杯程度(10mg/100ml)
・ウーロン茶…10杯程度(20mg/100ml)
・紅茶…6~7杯程度(20mg/100ml)
・コーヒー…3~4杯程度(60mg/100ml)
・エナジードリンク…2缶程度(30mg/100ml)(75mg/250ml缶)
・ジャスミン茶…20杯程度(10mg/100ml)
・コーラ… 20杯程度(10mg/100ml)
・ココア …20杯程度(10mg/100ml)
妊婦さんでも、たまの気分転換に数杯飲む程度であれば、問題ないことが分かります。が、、、。心配な方は控えましょうね。
ただし、この表は比較するために100mlに統一していますが、マグカップにたっぷり入れると200mlを超えてしまうこともありますので、お気をつけてください。
カフェインを全くふくまない飲み物
玄米茶を始め、カフェインがふくまれる飲み物を並べましたが、もちろん、カフェインを全くふくまない飲み物もあります。いくつか例を挙げましょう。
・麦茶
・そば茶
・黒豆茶
・ルイボスティー
・タンポポ茶
このほか、妊婦さんが飲むためにブレンドされたハーブティやフレーバーティなども、ノンカフェインのものが多いです。こうした飲み物を合わせながら、できるだけストレスのない毎日を送っていただけたらと思います。
妊婦がカフェインを避けるべき理由
妊娠中はカフェインを摂取しない方が良い、と言われますが、それはなぜでしょうか?
妊婦ではない一般の人でも、カフェインを過剰摂取すると、めまい、興奮、不安、不眠、吐き気といった健康の問題を引き起こすことがあります。おなかに赤ちゃんがいる妊婦さんは、ただでさえ不安や疲れがたまりがち。心身ともに健やかに過ごすためには、カフェインは避けた方が良いでしょう。
さらに、妊婦さんがカフェインをとりすぎると、胎児へカフェインが届いてしまい、低体重で出産したり、流産を引き起こしたり、赤ちゃんの将来の健康リスクが高くなると言われています。
デカフェなら大丈夫?ノンカフェイン、カフェインレスって?
デカフェ、ノンカフェイン、カフェインレス…これらはすべて、カフェイン量に関する言葉ですが、それぞれの違いは分かりますか?
このうち、カフェインを全くふくまないものは「ノンカフェイン」だけです。デカフェ・カフェインレスにはわずかながらカフェインがふくまれています。
とくにカフェインを90%以上取り除いたものについて「デカフェ」と言われます。たとえばデカフェのコーヒーであれば、100mlあたり6mgまでカフェイン量が落ちているということ。玄米茶よりもカフェイン量が少なくなっているので、1日に20杯以上飲んでも大丈夫そうです。
また、カフェインレスは、カフェインの含有量が0.1%以下におさえられたものを言います。100mlであればカフェイン量は1mg以下ということになりますので、こちらも妊婦さんが普段飲む分には、問題なさそうです。
カフェインがふくまれるものを飲むときの注意
妊婦さんがカフェインをふくまれるものを飲むときは、1日に200~300mg程度であれば問題ないと言われています。ただし、食品にもカフェインがふくまれるものがありますし、体質によってカフェインには敏感に反応してしまう方もいます。
たとえばミルクチョコレート100gには20mgのカフェインが、カカオ70%を超えるようなハイカカオチョコレートには、100gあたり80mgのカフェインがふくまれています。
このほか、お茶そのものよりも茶葉にふくまれるカフェイン量は多く、茶葉を使った料理やお菓子には注意が必要です。
カフェインに敏感な方は、できるだけノンカフェインや、カフェインレスの飲み物を選ぶのがいいでしょう。 カフェインの取りすぎに気を付けて、楽しい毎日を過ごしてくださいね!