ほうじ茶って妊婦が飲んでも大丈夫?カフェインの量や目安について紹介します

コラム

ほうじ茶にはカフェインがあまりふくまれておらず、妊婦さんが1日に数杯飲む分には問題ないと言われます。煎茶や紅茶、コーヒーなどと比べながら、具体的な量や目安について紹介します!

妊娠中に摂取してもよいカフェインの量

日本では、カフェインの制限量をもうけていません。これはカフェインを摂取したときの体への影響は、個人差が大きいため。WHO(世界保健機関)や一部の国では基準が設けられており、厚生労働省でも参考として紹介しています。

WHOでは、カフェインの胎児への影響は未確定としながらも、妊婦は1日にコーヒー3~4杯までにとどめるよう呼びかけています。1杯(120ml)のコーヒーにふくまれるカフェイン量が72mg程度ですので、1日に200~280mg程度のカフェイン量がのぞましい、ということになります。

イギリス食品基準庁では、妊婦がカフェインをとりすぎると、赤ちゃんが低体重で出産され、将来の健康リスクが高くなる可能性があるほか、高濃度のカフェインは流産を引き起こす可能性があるとしています。1日の摂取量は200mgが上限。

カナダ保険省では、カフェインの過剰摂取は不眠症、頭痛、イライラ、脱水症、緊張感を引き起こすため、妊娠中・授乳中の女性は1日に300mgまでとしています。

それでは、ほうじ茶だとどれくらいの量になるのでしょうか?ほうじ茶1杯(120ml)にふくまれるカフェインの量は、約24mg。コーヒーの1/3になります。200~300mgのカフェイン量基準に当てはめてみると、8~12杯。通常の範囲内でほうじ茶を飲む分には問題ないと言えそうです。

カフェイン量比較

100mlあたりのカフェイン量1杯あたりのカフェイン量200~300mg相当数
ほうじ茶20mg24mg(1杯120ml)8~12杯
煎茶20mg20mg(1杯100ml)10~15杯
玉露160mg32mg(1杯20ml)6~9杯
玄米茶10mg12mg(1杯120ml)16~25杯
紅茶30mg105mg(ティーポット1杯350ml)2杯
ウーロン茶20mg30mg(茶壷1杯150ml)6~10杯
コーヒー60mg72mg(1杯120ml)2~4杯
コーラ10~13mg35~45mg(1缶350ml)5~8杯

日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参考にした数値です。飲み物によって1杯あたりの分量が違うことにご注意ください。

ほうじ茶のカフェイン量

「ほうじ茶はカフェインが少ない」と聞いたことはありませんか?ほうじ茶は煎茶の茶葉を炒ったものなので、煎茶葉を炒ることでカフェインが揮発してしまうと言われます。

食品成分表によると、煎茶は10gの茶葉を430mlのお湯で1分抽出したもの。ほうじ茶は15gの茶葉を650mlのお湯で30秒抽出しています。茶葉の量が増えた分、ほぼ同じ割合でお湯の量も増やしていますね。抽出時間に差がありますが、カフェイン量は同じです。

2020年の成分表八訂版を調べてみましたが、2015年版と全く同じ数値になっています。茶葉を炒っても、カフェイン量に変化はないということがわかります。

ほうじ茶の成分

ほうじ茶には、カフェイン以外にもカテキン・タンニン、葉酸が多くふくまれています。妊婦さんに葉酸サプリがおすすめされるのはよく知られていますね。

カテキン・タンニンは、鉄分の吸収を妨げるはたらきがあります。貧血の症状がある妊婦さんは要注意。食後すぐに飲むと、食事の鉄分を吸収しにくくする可能性が指摘されています。ほうじ茶を飲むときは、食後1時間以上の間をあけるのがおすすめです。

貧血が気になる妊婦さんは、鉄瓶でお湯を沸かすという方法も。鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかになり、お茶に甘味が出ると言われます。同じ原理を利用したものに「鉄玉」もありますよ。お湯を沸かすやかんに入れるだけで、水に溶けだした鉄分を効率よく摂取することができます。

ただし、鉄欠乏症などで治療を受けている方は、あらかじめ病院で相談してくださいね。

ほかに、ほうじ茶特有の成分としてピラジンがあげられます。ピラジンはほうじ茶の香り成分のひとつで、血流をよくする作用やリラックス作用があるんだとか。妊婦さんのリラックスタイムにほうじ茶を飲めば、体にも心にもいいですね♪

葉酸って?

葉酸とは、新しい赤血球をつくったり、妊娠初期にDNAの合成をするほか、胎児の発育に重要なはたらきをすると言われています。

とくに胎児の脳、脊髄、中枢神経などを形成するのに、母体が摂取する葉酸量が大きな決め手となっているのだとか。

とはいえ、葉酸だけ摂取していればよいわけではありません。さまざまなビタミンやミネラルをバランスよく補うのが理想的。ほうじ茶だけではなく、色んな食事からバランスよく栄養を取り入れてくださいね。

カテキン・タンニンとは

お茶にふくまれるカテキン類はタンニンの一種。そのため、お茶カテキンはタンニンと呼ばれ、同様に扱われることもあります。

ただしワインにふくまれるタンニンは別。ワインにカテキンはふくまれていません。

厳密にいうと、タンニンの方が大きなくくりということですね。現在ではカテキン、茶カテキンと呼ぶのが一般的です。

妊婦さんはほうじ茶を飲んでも大丈夫!

ほうじ茶にふくまれるカフェインの量は、妊婦さんが心配するほどの量ではありません。1日に8杯程度までと、通常の範囲なら問題ないということです。

ただし貧血の症状が出ていたり、鉄欠乏症の治療中の方は注意が必要。カテキン・タンニンが鉄分の吸収を邪魔することがあるからです。食後すぐ飲まず、1時間以上あけてから飲むのをおすすめします。

ほうじ茶には葉酸やピラジンなど、妊婦さんにうれしい成分もふくまれているので、リラックスタイムに上手に活用してくださいね!

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