緑茶の効能がコロナに効くの!?緑茶とコロナの関連記事をまとめました。

コラム

2020年初頭から始まった新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活を一変させました。どこへ行くにもマスクをつけ、手洗い・うがい・消毒など、感染対策が必須になっています。

そんな中注目されているのが緑茶です。緑茶はそもそも免疫力をアップする飲み物として知られていましたが、コロナに効くというウワサを聞いたことがある方もいるのでは?

緑茶は本当にコロナに効くのか?詳しく調べました。

カテキンがコロナを無害化!?

2020年11月27日、奈良県立医科大学による研究結果が発表されました。市販されているものから無作為に10種類のお茶を選び、新型コロナウイルスが入った液体と混合する、という研究です。そのうち一部のお茶では、30分後に99%のウイルスが感染力をなくしてしまいました。

感染力をなくす、ということは、ほかのだれかに移してしまう心配もなく、自分自身も感染しない、ということ。ウイルスが体に入ってきても、ウイルスが増殖して発症するのをふせぐことができます。

この研究報告は産経新聞などをはじめ、ニュース各紙や報道で取り上げられるなど、話題を呼びました。

中でも最も反応が速かったのは入れたての紅茶だったといいます。ほかに、茶葉からいれた大和茶や、ペットボトル緑茶にも効果があったことが発表されました。大和茶とは、奈良県大和高原で生産されている緑茶です。

中には効果が見られなかったお茶もあり、お茶によって反応に差があることがわかりました。

なお、インフルエンザウイルスに対しては、緑茶にふくまれるカテキンがウィルス表面に付着し、感染力をなくすことが確認されています。したがって新型コロナウイルスに対しても同様の効果が推測されるんだとか。

ただし、この実験ではあくまでも、お茶の中にウイルスを放り込んだようなもの。お茶を飲んだ時にどんな効果があるかはわかっていません。

参考:奈良県立医科大学プレスリリース「お茶による新型コロナウイルスの不活化効果について」(https://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/ocha.html)

京都大学でも緑茶とコロナの関係に着目!

2020年5月、京都府と京都大学は共同で、緑茶にふくまれるカテキン類が、新型コロナウイルスに対する感染防止効果を持っているのか、研究を着手したといいます。

京都といえば、抹茶や玉露など古くからのお茶産地。しかしコロナ禍を受け観光客が減少、宇治茶をはじめ、お茶の消費が落ち込んでいるのだとか。これは京都に限らず、全国的に起こっている現象でもあります。

9月17日に報じられたニュースによると、すでに研究チームでは、新型コロナウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ効果について、測定する手法を確立。今後は煎茶や玉露などお茶の種類によって効果に差があるのか、どんな成分が効果を持つのか、といった詳しい分析を行っていきます。

これらの研究成果は2020年度内を目安に発表される予定です。

参考:京都大学ウイルス・再生医化学研究所附属感染症モデル研究センター「テレビで京都茶業研究所との共同研究が紹介されました」https://www2.infront.kyoto-u.ac.jp/primatemodelHP/newsKBS.html

静岡県が主体で緑茶の感染予防効果を研究!

2020年7月1日に報じられたニュースによると、静岡県では5月から、緑茶に新型コロナウイルスの感染を抑える効能があるかどうか、調べる研究に着手しているということです。

静岡県立大学では、すでに緑茶が持つインフルエンザウイルスの感染予防効果を確認しています。今回の新型コロナウイルスとの関連性を調べる研究にあたっては、県立大教授をはじめ専門家が参加、5月から研究を開始しているとのこと。培養細胞を使って感染抑制効果を確かめています。

また、静岡県の茶業研究センターがカテキンをはじめとするお茶成分の提供や分析を担当します。研究成果が認められ次第、学術専門誌に論文を投稿すると表明しているほか、海外での発表も予定しています。

参考:静岡新聞SBS「対コロナ 緑茶効能、研究に着手 静岡県、議会答弁」https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/781768.html

インフルエンザウイルスと緑茶

2010年に発表された静岡県立大学と伊藤園の共同研究で、緑茶を飲むとインフルエンザウイルスの感染をふせぐという結果が出ています。

この実験は、医療施設の職員197名を対象としたもの。約半数の職員には緑茶成分のカテキンとテアニンのカプセルを与え、もう半数の職員にはプラセボ薬を与えました。これを5か月続けます。

(※プラセボ薬とは、有効成分をふくまない偽薬のこと。あらかじめ効果を伝えると、思い込みで効果を生じることがあるので、見た目では治験薬と偽薬の判別がつかないようになっています。)

その結果、プラセボ群は13.1%がインフルエンザに感染。これに対しカテキン・テアニン群は4.1%の感染にとどまります。さらに投与開始から2か月半で感染者が出なくなったのです。

一方、プラセボ群は5か月間、感染者が増え続けたそうです。これにより、緑茶を飲むことでインフルエンザウイルスの感染リスクを下げる可能性が認められたのです。カテキンやテアニンを多くふくむには、ペットボトル緑茶でなく、急須で入れる緑茶がおすすめです。

インドERA医科大学でも緑茶に注目!

インドERA医科大学では新型コロナウイルス対策に有効とされる成分について研究を行い、2020年3月に論文を発表しました。ただし、一般的な論文は同分野の研究者によって精査・審査が行われますが、こちらはまだ未査読のもの。プレプリントと言います。

査読には数年を要する場合もありますが、新型コロナウイルスなどスピード感が重視される事態において、プレプリントが世界中の研究者たちを後押ししているのは事実。ただし精査されていないことから、利用に際しては注意を要します。

今回ご紹介するインドERA医科大学のプレプリントも、完全にうのみにしてよい情報ではありません。あくまでも参考としてとらえていただけると幸いです。

インドERA医科大学では新型コロナウイルスに有効な成分を研究し、もっとも効果の高い成分が、緑茶にふくまれるエピガロカテキンガレートであったことを発表しました。

2位以下にはウコンにふくまれるクルクミン、きのこ類にふくまれるβグルカン、たまねぎ・そばに含まれるケルセチンなど、日本でもおなじみの食材が並びます。ちなみに、新型コロナウイルスの治療にも用いられる抗ウイルス薬のレムデシビルは18位でした。

エピガロカテキンガレートは緑茶以外の食品には発見されておらず、ウーロン茶や紅茶にはほとんどふくまれていません。エピガロカテキンガレートを抽出するには80℃以上に加熱することが必要。緑茶はエピガロカテキンガレートを摂取するのにピッタリの飲み物なんですね。

参考:Reserch Square「Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies」https://www.researchsquare.com/article/rs-19560/v1

緑茶ってコロナに効くの?

緑茶にふくまれるカテキンが、コロナウイルスを抑制することはわかってきました。しかし緑茶を飲むとコロナに効くのか?それはまだわかっていません。

緑茶にはインフルエンザの感染予防効果があることが認められており、緑茶を飲んだり、緑茶でうがいをすることで、インフルエンザの感染を予防することはできます。また、緑茶には風邪などにかかりにくくなる免疫力アップ効果もあります。

緑茶を飲むことでコロナにかからない、と言い切ることはできません。しかし現在も研究が進められており、近いうちにその成果が発表されるでしょう。新型コロナウイルスに関しては、今も世界中で研究が進められています。新しい情報が発表され次第、またお伝えしていけたらと思います。

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