水出し緑茶を飲むと免疫力がアップするという研究報告があります。
暑い夏は、つい食欲が落ちてしまったり、寝苦しくて睡眠不足になりがちです。冷たい緑茶でシャッキリしながら、免疫力も高められるなんて、最高ですね!魅力いっぱいの水出し緑茶について、解説します。
水出し緑茶の効果①免疫力アップ
緑茶にふくまれるカテキンは、健康によい成分として広く知られています。近年の研究では、カテキンにも様々な種類があることが分かっており、お茶を入れるときの温度によって、抽出されやすいカテキンの種類も違うんだとか。
中でも水出し緑茶には「エピガロカテキン(EGC)」が多く抽出されます。エピガロカテキンは免疫系のはたらきをよくすることが分かっているほか、抗アレルギー作用が期待されている成分。水出し緑茶を飲むと免疫力アップが期待できますね♪
なお、お湯で入れたお茶には「エピガロカテキンガレート(EGCG)」が多くふくまれており、こちらは抗酸化作用が強いことで知られています。
そしてもう一つ、重要な免疫力アップ成分に「フラボノール」が挙げられます。フラボノールとは、植物にふくまれるポリフェノールの一種。緑茶にはいくつものフラボノールがふくまれ、冷たい水でも十分に抽出することができます。抗酸化作用や生活習慣病リスクの低下、認知機能改善など、健康に役立つ効能がもりだくさん!
水出し緑茶のパワーってすごいですね。
水出し緑茶の効果②ビタミンCがたっぷり抽出される
ビタミンCは本来、水に溶けやすく、熱で壊れやすい成分です。しかし緑茶にふくまれるカテキンがビタミンCを安定化するため、熱い緑茶でもビタミンCは壊れにくいと言われています。水出しであれば熱にさらされる心配がないので、さらに多くのビタミンCをふくんだ緑茶を作ることができます。
ビタミンCには疲労回復効果があるので、夏の暑さにくたびれたカラダを癒やしてくれますよ。
ビタミンCといえば、美肌成分としてもよく知られています。それは、ビタミンCがメラニン色素の生成をおさえ、肌を白く保つ作用を持つため。日焼けを防いでくれる働きがあります。
近年では抗酸化作用も注目され、生活習慣病の予防や老化防止にも効果があるとして期待されています。
水出し緑茶の効果③カフェインレス
緑茶の茶葉にふくまれるカフェインは、温度が高いほど抽出されやすいという性質があります。そのため水出し緑茶にふくまれるカフェインはとても少ないのです。
刺激が少ないので小さなお子様にもおすすめ。就寝前や妊婦さんでも問題ありません。夏場は寝ている間にもたくさん汗をかきますし、暑苦しいとなかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりと、不眠にもなりがちですので、水出し緑茶で水分と栄養を補給してから布団に入るのもオススメですよ♪
水出し緑茶の効果④渋味・苦味が少なくうま味たっぷり
緑茶の茶葉には甘味・うま味成分の「テアニン」や、渋味・苦味成分の「カテキン」「カフェイン」がふくまれています。
このうち、テアニンは温度が低くてもよく抽出されることが分かっており、いっぽう、カテキンやカフェインは温度が低いと抽出されにくくなります。
つまり水出し緑茶には甘味・うま味成分がたっぷり、渋味・苦味成分が少ないのです。まろやかな緑茶を楽しむことができるので、いつも使っている茶葉であっても、水出しにすると違った風味が楽しめますよ。
水出し緑茶をあたためても大丈夫?
緑茶はあたたかい方が好き!という方や、冷房で体が冷えているので、冷たい緑茶はちょっと…という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は、水出し緑茶をあたためてもいいんです!
水出し緑茶をあたためても、成分が変質することはありません。マグカップなどに入れた水出し緑茶を、電子レンジでチン♪これだけであたたかい水出し緑茶の完成です!作り置きして冷蔵庫で5日ほど日持ちしますので、毎回お茶を入れるのは面倒という方にもおすすめです。
免疫力を高める!水出し緑茶の作り方
免疫力を高めるには、やはりカテキンがたっぷりふくまれた茶葉を選ぶのがよいでしょう。中でもオススメは深蒸し茶。
深蒸し茶とは、日光が良く当たる山間部で生まれた緑茶です。カテキンをたくさんふくむため、渋味が強くて飲みにくい茶葉を、通常の茶葉よりも深蒸しすることで、渋味をおさえ、まろやかでコクのある風味を引き出しました。
深蒸し茶は蒸し時間が長いため、ほかの茶葉よりも細かく砕けています。そのためお茶が出やすく、水出しでもきれいな色が出るという特徴があります。長く蒸している分、香りが飛びやすいので、保管や取り扱いにはお気を付けください。香りも楽しみたいという方は、茶葉を気持ち多めに使ってみましょう。
カテキンをたくさんふくむ深蒸し茶なら、免疫力アップにも持ってこいですね!暑い夏のおともに、深蒸し茶を使った水出し緑茶、ぜひお試しください!