水出し緑茶を水道水でも安全に美味しく作る方法をご紹介します!

飲み方

夏の暑い時期には、冷蔵庫でつめたく冷やした水出し緑茶が最適です。ゴクゴクと飲みたい水出し緑茶は、手間ひま・お金をかけず、水道水で作れるといいですね。水出し緑茶を水道水でも安全においしく作る方法をご紹介します!

水道水は安全なの?

日本では「水道法」によって水質基準が定められています。51種類の厳しい項目をすべてクリアしたものが水道管を通れるので、日本中どこでも安全な水道水を飲むことができます。

ただし美味しさとなると別。安全に飲めるよう、水道水は塩素で消毒されています。塩素には「カルキ臭」と呼ばれるニオイがあり、そのまま水出し緑茶を作ると、カルキ臭を感じてしまうことも。もちろん、水道水をそのまま使った水出し緑茶でも、安全性に問題はありません。

水道水をカルキ抜きして美味しい水出し緑茶を作ろう

水道水でも美味しい水出し緑茶を作るには、「カルキ抜き」をするのがおすすめです。よく知られているカルキ抜きの方法をご紹介します。

水道水のカルキ抜き方法①一度沸とうさせる

一度沸とうさせた水道水はカルキ臭さがなくなっていますが、当然そのまま使うとお湯でお茶を入れるのと変わりありません。しっかり冷ましてから水出し緑茶を作りましょう。

水道水のカルキ抜き方法②一晩汲み置きする

汲み置きするときは、お鍋など口の広い容器に入れておくのがいいでしょう。ペットボトルなどに汲み置きする場合は、日光に当てたりすることでカルキ臭さが飛びやすくなります。

水道水のカルキ抜き方法③レモン汁をくわえる

レモン汁にふくまれるビタミンCは、塩素を分解する性質があります。輪切りのレモンを浮かべておくという方法も。もしレモンの風味が気になる方は、他の方法を選ぶのが良いでしょう。

水道水のカルキ抜き方法④浄水器を使う

浄水器のフィルターは、塩素や水道管に混じったサビやゴミ、不純物を取り除くことができるので、水道水のカルキ臭さも取ることができます。浄水器を使う場合は、定期的に点検したり、フィルターの交換が必要になる場合も。詳しくはお使いの浄水器のメーカーや販売店にお問い合わせください。

水道水をカルキ抜きせずに美味しい水出し緑茶を作る方法

カルキ抜きをすれば美味しい水出し緑茶を楽しむことができますが、時間や手間がかかるので、面倒くさいと感じる方もいるかもしれません。そんな方には、カルキ抜きをしなくても水道水で美味しい水出し緑茶を作る方法を伝授します!

水道水をカルキ抜きしない方法①水道水をよく冷やす

人は良く冷えた水を「美味しい」と感じます。数時間冷やした水道水は、カルキ抜きしなくてもおいしく感じますし、塩素を抜いていないことから安全性も高いと言えるでしょう。

水道水をカルキ抜きしない方法②しばらく流す

朝一番の水は、水道管のニオイが移っていることがあります。そのためしばらく流しておくと、ニオイ移りしていない水に入れ替わり、ニオイが軽減します。

水道水をカルキ抜きしない方法③ペットボトルに入れて振る

ペットボトルなどの容器に水道水を入れて振ると、カルキ臭さが軽減します。これは、振ることでカルキ臭さの成分が破壊されるため。完全にカルキ抜きできるわけではありませんが、手軽に試すことができるのが利点です。

水出し緑茶に適さない水道水とは?

残念ながら、カルキ抜きを完全にしていても、水出し緑茶に適さない水道水があります。それは硬水の地域です。

日本は軟水の地域が多いですが、ごくまれに硬水の地域もあり、その場合は水出し緑茶に適さないと言われます。硬水で入れた水出し緑茶は、お茶の色が薄くなったり、濁ったりしていることがあります。

その場合はウォーターサーバーやミネラルウォーターを導入する、緑茶を買って飲むなどの方法がおすすめです。国内では関東地方・九州地方・沖縄県の一部で水道水の硬度が高いことがあります。

水道水でも美味しい!水出し緑茶の作り方

水出し緑茶の作り方はとってもカンタン!麦茶を作るのと同様に、水出し専用のポットにティーバッグを入れ、水を注げばOKです。4~6時間ほど抽出すれば完成。フタをして軽く振ると、お茶が出やすくなりますよ。

急いで水出し緑茶を作りたい場合は、急須を使う方法もあります。急須に茶葉を入れ、冷たい水を注いだら、そのまま5分ほど待ちましょう。普段、緑茶を入れるときよりも、少し多めに茶葉を使うのがポイントです。

少量のお湯でお茶を出した後、冷水や氷水で割る、という方法もありますが、厳密にいうとこちらは水出し緑茶ではなく「冷茶」になります。低い温度でじっくりと抽出すると、水出し緑茶の美味しさを引き出すことができますよ。

水道水でも美味しい水出し緑茶を作るポイント

緑茶は、入れるときの温度によって味が変わります。温度が高いと、渋味・苦味が強く出やすく、温度が低いと、甘味・うま味が強く感じられるようになります。これは、渋味・苦味成分のカフェインやタンニン(カテキン)が、温度が高い方が抽出されやすいからです。

低い温度で入れる水出し緑茶は、渋味・苦味が少ないので、お子様でも飲みやすいのが特徴。ほかにも水出し緑茶には、「エピガロカテキン」という免疫力アップ成分や、疲労回復成分として注目されているビタミンCが豊富にふくまれています。猛暑で免疫力が落ち、疲労が蓄積しがちな夏は、水出し緑茶で元気に乗り切りましょう!

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