ティーペアリングとは?今話題のお茶と食事のマリアージュ!

飲み方

和食には日本酒、フランス料理だとワイン…といったように、お料理によってピッタリの飲み物がありますよね。最近では「ティーペアリング」も話題です。

ティーペアリングとは、お料理とお茶を合わせた楽しみ方。お酒を飲めない方でも楽しめるので、急速に人気が高まっています。ティーペアリング専門店もあるんですよ。ティーペアリングを知って、料理と日本茶のマリアージュを楽しみましょう!

ティーペアリングとは?

フランス料理のコースでは、新しい料理が出てくるたびに新しいワインが出てきます。けれども、未成年の方や妊娠中・授乳中のママ、お薬を飲んでいる方、運転手の方、いろんな事情があってワインを飲むことができない方がいます。どんな人でも、同じように同じ食卓を楽しんでほしい…そんな思いから生まれたのがティーペアリング。

お茶と炭酸水を組み合わせた「ほうじ茶スパークリング」、レモンティーのようにパイナップルを浮かべた「パイナップル煎茶」、だし汁や塩と合わせた「だしカクテル」、抹茶でリンゴを煮込んだ「抹茶コンポート」。私たちが知る日本茶とはかけ離れたメニューが日々誕生しているんです。

ティーペアリングを知ると、もっと自由に、もっと身近に、日本茶を楽しめるようになります。ティーペアリングとは、一体どんなものなのでしょうか?

ティーペアリングに不可欠な成分密度(成分保有量)とは

成分密度とは、水分に成分が溶け込んでいる割合のこと。成分密度が高い飲み物は、料理と一緒に口にふくんだとき、マリアージュがうまれます。水などは料理とのマリアージュというより、口の中をさっぱりとさせる、リセットさせる、といった意味合いが強い飲み物です。

いっぽう、お茶などは成分密度が高く、料理とのハーモニーを感じることができます。くわえてフルーツやハーブ、スパイスなどと合わせることで、その組み合わせは無限大に!日本茶にはまだまだ知らない可能性が秘められているんですね。

日本ティーペアリング誕生!

日本茶の抽出や、料理との組み合わせなどを追及し、日本が世界に誇る茶文化をさらに広めるべく、2018年に日本ティーペアリング協会が立ち上げられました。2019年からは茶術師(ティーアーティスト)取得講座が始まり、日本ティーペアリングがじょじょに拡大している様子がうかがえます。

日本ティーペアリング発案者は祇園MAVOのオーナーシェフ・西村勉さん。お店で提供している「日本茶ティーペアリングコース」では、ワイングラスに注がれた色鮮やかな日本茶を楽しめます。スパイスやハーブなどとブレンドされており、日本茶の新しい魅力に気づくことでしょう。

かつて千利休が茶の湯を完成させたころ、お茶はたしなみや作法のひとつであり、礼儀であり、政治の手段でもありました。名物の茶わんが国ひとつ買えるほどの高値で取引されたり、茶室に招待されることが大きな意味を持ったり、誰をお供に連れていくか、どこの誰と相席になるか…というように、歴史や社会を変えるほどのものだったのです。

日本のお茶文化は、世界的に見ても独特なもの。日本茶を今以上に発展させ、広めていくためには、茶の湯のような文化的存在感が必要です。日本ティーペアリングは料理と日本茶を合わせるものですが、利休当時の茶室においても、まず料理が出て、そのあと茶会が開かれるのが一般的でした。

コーヒーや紅茶が広まって日本茶離れが加速したころ、ペットボトル緑茶が発売されたことで日本茶ブームを呼びました。そして現在、日本ティーペアリングの誕生が世界中に日本茶革命を巻き起こそうとしているのです!

ティーペアリングのメリット

ティーペアリングのよいところは、なんといってもお酒を飲めないシーンや、お酒を飲めない方でも楽しめること。そのため幅広い層に受け入れられ、多くの共感を得ています。ほかにも日本茶ならではのメリットがたくさん!

①飲み物の選択肢が広がる

アルコールを飲めないというだけでなく、アルコールを飲みにくいシーンってありますよね。ティーペアリングならどんなときでも選択できるうえ、料理とのコラボレーションも感じられるので、新しい魅力となります。

②食事中の楽しみが増える

お酒を飲む方と飲めない方が同席すると、お互いに気を遣ってしまうことがあります。ティーペアリングがあれば、お酒を飲まない方もドリンクを楽しむことができるので、互いに気を使うことなく、より華やかな食卓を演出できます。

③健康によい

日本茶が体に良いのはよく知られています。陰陽五行説によると五大味覚(酸味・苦味・甘味・辛味・塩味)のうち、苦味は心臓に効果的な味覚なんだとか。しかし普段の食事で苦味をとるのは難しく、お茶で補うと効率がよいのです。

「旬のもの、季節のものを食べると体によい」と聞いたことはありませんか?食材、料理に旬があるように、お茶にも旬があり、その日や季節、体調に合わせたお茶をアレンジできます。

④日本茶文化を体験できる

日本茶文化を体験しようと思ったら、茶道を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。茶道は日本の伝統文化ではありますが、あまり生活に身近なものではありません。ティーペアリングなら、気軽にカジュアルな日本茶文化を体験することができます。

海外からのゲストをもてなすときも、茶道だけでなく新しい選択肢、可能性が広がります。日本のおもてなしや精神に触れ、日々のライフスタイルに取り入れることができるでしょう。

⑤日本茶アレンジを楽しめる

お酒が飲めない方は、最初の乾杯のために一杯だけ注文するケースも多いと言われます。ティーペアリングがあれば、オリジナルカクテルを選ぶように、次から次へと色んな日本茶を試したくなるハズ!お店側としても、たくさんの注文があった方がありがたいですよね。

⑥低コストで導入できる

ティーペアリングは導入にたくさんの費用を必要としません。原価率も低く、ワインや料理が35%と言われるのに対し、ティーペアリングドリンクの平均コストは15%未満と言われます。その理由は、お茶には酒税がかからないという点と、茶葉の産地が国内だからという点があげられるでしょう。

海外にワインやコーヒー豆を買い付けに行く、となると、どうしても旅費がかさんでしまいます。国内であれば旅費が抑えられると同時に、茶園と直接契約することで仕入れコストも下げることができるのです。

⑦新しい職業と雇用が生まれる

失業率の悪化が問題となっている昨今ですが、茶術師(ティーアーティスト)という新しい職業を作ることで、新たな雇用を生み出すことができます。茶術師とは、いわば日本茶ソムリエ。日本中のレストランにティーアーティストが常駐する日も遠くないかもしれませんよ。

⑧日本茶需要の増大

ティーペアリングが世界中に広がれば、日本茶の需要が増します。国内では日本茶離れが続いていますが、日本茶需要が増えれば日本茶の落札価格も上昇し、生産者にとってもうれしいですよね。

現在、日本の茶農園では後継者不足など様々な問題をかかえ、生産者数も年々減少しています。ティーペアリングで茶農園も元気になってくれれば、日本茶の品質がもっと向上し、さらにティーペアリングの人気が高まって…という好循環に!

⑨シングルオリジン(品種茶)の普及

「シングルオリジン茶(品種茶)」も、ティーペアリング同様、期待されている新しいお茶の楽しみ方です。一般的にお茶はたくさんの産地や品種のものがブレンドされた状態で販売されます。お茶専門店であれば、どんなブレンドでお客様を満足させるか、腕の見せ所でもありますね。

近年、注目が高まっているシングルオリジンとは、ブレンドをせず一品種に限った茶葉を使うこと。農園や産地も限定した、〇〇農園の「さえみどり」なんてお茶も見かけるようになりました。

緑茶といえばどれを飲んでも似たような味、と思ったら大間違い。品種の違いでこんなにもお茶は変わるんだ!と、新しい発見があるでしょう。ティーペアリングがシングルオリジンの知名度を上げ、広めてくれる期待が高まっています。

ティーペアリング導入のおすすめ

すすむ屋茶店では飲食店様や雑貨店様はじめ、様々な分野の企業様に日本茶の卸売りを提案しています。オリジナル商品やオリジナルパッケージのご要望、ティーペアリングなどのご相談におこたえし、どんなシーンにもピッタリの日本茶をご用意!

ティーペアリングは健康によく、日本の文化を体験することができるのがよいところ。アルコールドリンクよりも低コストで導入できる一方、お酒を飲めないお客様でも楽しめるため、ドリンクメニューの活躍シーンが増える可能性がアップします。

まずはサンプルからお試しするのもOK。お問い合わせいただければ、最短10日で卸売りスタートとなります。ティーペアリングにご興味が出てきた方は、ぜひお問い合わせくださいね。

\詳しく知りたい方はこちら/

タイトルとURLをコピーしました