日本茶の美味しい淹れ方を解説します!【保存版】

飲み方

日本茶には、煎茶、深蒸し茶、ほうじ茶…など、色んな種類がありますね。それぞれのお茶を美味しく飲むには、それぞれに適した淹れ方(いれかた)があります。

ちょっとしたポイントに気を付けるだけで、日本茶はぐんと美味しくなります!日本茶の美味しい淹れ方をまとめました。

日本茶の淹れ方~基本編

まずは日本茶を淹れるときの基本から!どんな日本茶にも共通する大前提を覚えておきましょう。

日本茶に適した水は水道水?

日本茶を淹れるときは、新鮮なくみ立ての水道水を使うのがおすすめです。ミネラルウォーターは硬水なので、日本茶との相性はイマイチ。市販のお水を使うときは、軟水を選びましょう。

一晩くみ置きにすると塩素が抜けてよい、と言う人もいますが、鮮度という観点では組み立ての水道水の方がおすすめ。日本の水道水はしっかりと沸騰させることで塩素が揮発しますので、心配ありません。

お湯が沸騰する温度は100度ですが、日本茶を淹れるときには、一度沸騰させたお湯を冷まして使うのがベスト!急須や湯飲みを温めたり、いったん別の容器に注いで温度を下げてから、日本茶を淹れましょう。ひとつ別の容器に移すたび、10度ずつ温度が下がると思ってくださいね。

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茶葉の美味しさをじっくり引き出す

日本茶を淹れるときは、きちんと茶葉の量をはかりましょう。一人分がティースプーンに軽く盛って1杯程度(3~4g)になります。普段使う茶さじでどれくらいの量が測れるのか、あらかじめ計量しておくのもいいですね。

茶葉にお湯を注ぐとき、直接お湯をドバドバっ…と、かけるのはNG。そ~っと注ぎ、お湯に浸かった茶葉がゆっくりと開き、お茶が出るのをじっくりと待ちましょう。フタをして蒸らします。

お茶を注ぐときは、必ず回しつぎしましょう。最後の方がだんだん濃くなってくるので、回しつぎすることで、それぞれのお茶の濃さをそろえることができます。

最後の一滴に美味しさがギュッとつまっているので、最後までしっかりとしぼり切ります。

2煎目をおいしく淹れるには?

いい茶葉は2煎目も美味しいものです。1煎目のお茶が急須に残っていると、渋くなってしまいます。2煎目を美味しく飲むためにも、1煎目を最後までしぼりきってくださいね。

1煎目のあと、急須のフタを閉め切ったままにしておくと、茶葉が蒸れてしまいます。新鮮なお湯のなかで蒸れてこそ、美味しい日本茶になるというもの。2煎目を入れるまでは、少しフタをズラしておきましょう。

1煎目よりも高めの温度のお湯を使うことで、しっかりと茶葉の味を抽出することができます。2煎目以降は渋味・苦味を感じやすくなりますので、抽出時間も10秒程度にしましょう。

日本茶は「淹れる」?

淹れるのほかにも「入れる」「煎れる」の表記がありますが、日本茶をいれるときに正しいのは「淹れる」。「淹」の字には「抽出する」という意味があります。

「入れる」は、箱や引き出しに物を出し入れする、というときの字。「煎れる」は煮出す、煎じる、というときの字です。

しかし「淹」「煎」は常用外漢字ですので、「入れる」と表記されることが多いです。

日本茶の淹れ方を種類別で解説!

日本茶の淹れ方の基本はわかりましたでしょうか。ここからは、下記の種類のお茶の淹れ方をそれぞれ解説していきます!

  • 煎茶
  • 深蒸し煎茶
  • 玉露
  • ほうじ茶・玄米茶
  • 新茶
  • 水出し緑茶

煎茶の淹れ方

煎茶とは、もっとも一般的な日本茶、緑茶です。煎茶を美味しく淹れるには、少し高めの温度を目安にしましょう!80度が適温です。やさしくお湯を注いだら、1分ほど蒸らします

上級煎茶や、高級な煎茶の場合は、お湯の温度を低め(70度くらい)にすると、うま味成分をよく引き出すことができます。煎茶らしいさわやかな渋味を楽しんでくださいね!

深蒸し煎茶の淹れ方

深蒸し煎茶(深蒸し茶)とは、一般的な煎茶よりも蒸し時間が2~3倍になっているもの。渋味が少なく、まろやかで飲みやすいのが特徴です。

深蒸し煎茶は茶葉が細かくなっているので、通常の煎茶よりも温度低め(70~80度くらい)、蒸らし時間も短め(40~50秒)で。普通の煎茶の感覚でいると、濃く出すぎてしまうので、注意!

渋味が少なく、低い温度でもよく抽出できるので、水出し用の日本茶としてもおすすめです!

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玉露の淹れ方

玉露とは、茶葉を収獲する前の20日程度、日光をさえぎって作られた緑茶をいいます。甘味・うま味が強く、濃厚な風味が特徴です。

玉露の風味を最大限に生かす淹れ方は、温度が決め手!50~60度でじっくりと2分間蒸らします。玉露の美味しさを存分に味わってくださいね。

茶葉の量は、煎茶よりも茶さじ1杯分多めにするのがおすすめ。さらに濃厚な風味を楽しむことができます。

ほうじ茶・玄米茶の淹れ方

ほうじ茶とは、煎茶をカラ炒りしたもの。玄米茶とは、煎茶に玄米を混ぜ、香ばしい風味を出したものです。

玄米茶に使われている玄米は、水に浸したのち蒸したものを炒ることで、香ばしさを出しています。いずれも香ばしい香りが特徴なので、香りを生かすため、高温のお湯を使うのがポイント!

熱湯を使うことで、ほうじ茶・玄米茶の香りが元気に立ちます。ほうじ茶や玄米茶の香ばしい香りには、リラックス成分がふくまれているのだとか。ほっとするティータイムを楽しんで!

新茶の淹れ方

新茶は、その春に取れたばかりの出来立てホヤホヤ。みずみずしい若葉の香りが特徴です。渋味・苦味が少なく、甘味・うま味をたくさんふくんでいるもの。

渋めのお茶が好きな方は熱いお湯で長めに蒸らし、うま味をじっくり味わいたいときは低めの温度で…といったように、淹れ方を変えることで七変化!

どんなお茶でも言えることですが、新茶の場合は特に敏感に応えてくれますよ。その日の気分で、新茶の時期だけの味わいを楽しんでくださいね!

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水出し煎茶の淹れ方

水出し煎茶は、時間をかけてゆっくりと抽出します。熱いお湯だと渋味が強く出がちですが、逆に水出しだと、うま味だけを引き出すことができるんです。しかし抽出に時間がかかるので、ゆっくりと楽しむものと考えましょう。

急須に茶葉を入れたら、その上に氷を乗せます。ゆっくりと水を注ぎ、急須を回しながら3分間。煎茶のように回しつぎし、最後の1滴まで絞り切ればOKです。

水出し煎茶の淹れ方で気を付けていただきたいのは、茶葉です。冷水だと日本茶の成分が抽出されにくいので、深蒸し煎茶のように茶葉が細かくなっていて出やすい茶葉がおすすめ。

もしくは玉露のように、うま味をタップリとふくんだ高級煎茶やかぶせ茶などもおすすめです。水出し茶ならではのうま味を十分に味わうことができますね。

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好きな淹れ方を見つけよう!

日本茶の淹れ方をまとめてみましたが、いかがでしたか?それぞれの日本茶には最適な淹れ方があります。

とは言え、自分の好みで好きなように淹れるのも楽しいもの。色んな淹れ方を試して、自分だけの淹れ方を見つけるのもいいですね♪自分だけの楽しみ方を見つけてください!

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