知っておきたい!正しい抹茶の飲み方と茶室の作法を教えます。

飲み方

抹茶アイスクリームや抹茶ラテなどで、ぐっと身近になった抹茶ですが、本来の抹茶のお作法はご存知ですか?なんとな~く雰囲気はわかるけれど、飲み方や作法となると、悩む方も多いのでは。

もし突然、お茶会に招待されてしまったら!?そんな時でも基本となるポイントをおさえておけば大丈夫。一緒に勉強しましょう!

抹茶の飲み方

まず抹茶をいただく前に、お菓子を全部食べ切ります。緑茶や紅茶、コーヒーなどを飲むときは、お菓子やケーキを食べながら交互に、という方が多いと思いますが、お茶席ではしません。

茶碗は必ず両手で扱うことを心がけましょう。まず右手でとり、左手に乗せ、右手を添える…といった調子で、ひとつひとつの動作をていねいに行ってみましょう。自然と心に余裕が生まれますよ。

茶碗を両手で抱えたら、感謝の一礼。その後、時計回りに2回回して抹茶を飲みますが、このとき、茶碗の正面から口をつけないように注意します。これは亭主を立て、礼をはらっているため。亭主とは茶会を主催する主人のことです。

飲み切るまでは畳の上には置かず、最後の一口は音を立てて吸い切ります。これが、飲み終わったという合図になりますよ。口をつけたところは右手の親指と人差し指で清め、その指を懐紙で清めます。最後に反時計回りに2回回すと、茶碗の正面が自分の側に戻ってきますね。

茶室の作法①準備編

茶会というと着物のイメージがある方も多いのでは。けれども、心配する必要はありません。洋服でも茶会に出席できます。ただしジーンズなど、カジュアルすぎる服装は避けましょう。足袋(たび)の代わりに白い靴下を持参して、茶室へ入る前に履き替えるのがおすすめです。

茶室の主役は「道具」といわれており、張り切りすぎないのがコツ。茶会へ持参する懐紙、菓子切、扇子などの道具に手をかけるのが、センスの良い茶室の楽しみ方です。といっても、あくまで招待された身分。感謝の気持ちを忘れずに、控えめに、奥ゆかしく、を心がけましょう。

着物を着ていくときも、色無地に一つ紋、古典柄の袋帯がよしとされています。女性がスカートを履くときは、正座しても膝が出ないくらいのロング丈を選びましょう。

茶室の作法②茶室に入ったら

茶室に入ったら、まず床の間へ進んで座り、掛け軸や花などを拝見します。茶会のテーマやメッセージが込められていますので、どんな意味があるのか考えてみてくださいね。

やがて代表の正客と亭主とで会話が始まり、お菓子が運ばれてきますが、亭主がおすすめするまで待ちましょう。次の方へ「お先に」とごあいさつし、亭主には「お菓子頂戴いたします」とごあいさつ。

お菓子を食べ終えたら、お茶の番。畳には縁取りがありますが、最初は自分から見て縁の外側に茶碗を置かれます。それを縁の内側に取り込み、ここでも次の方へ「お先に」と気配り。言われた方は「お相伴(しょうばん)いたします」と返します。

自分の正面に茶碗を置いたら「お点前(てまえ)ちょうだいいたします」と亭主に感謝してから抹茶をいただきましょう。細かい作法がたくさんありますが、やってみると意外にもすんなりできてしまうもの。日本の伝統文化のひとつですから、ぜひ覚えておきたいですね。

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