お茶と言えば、お菓子と一緒に飲んだり、食後に飲んだりするのが定番。食べるお茶といっても、イメージがわかないかもしれません。けれども、お茶の葉にはたくさんの栄養が含まれており、お茶には溶けださない成分もあります。
また、お茶や茶葉を料理に使うと、食材のクセや臭みを取り除いてくれたり、食材の色を鮮やかに仕上げる、といったはたらきも。お茶や茶葉に含まれるタンニンは、肉や魚の骨を柔らかくする働きがあるので、煮込み料理にも適しています。
それでは、食べるお茶料理を紹介します!
茶葉を使ったお茶料理
茶飯
茶飯というと、おしょうゆ味の茶色い炊き込みご飯や、お茶で炊いたご飯のことを言うこともありますが、こちらで紹介するのは、茶葉を使う茶飯です。普通に炊いたご飯に茶葉を混ぜるだけ!
一緒に炊き込むと、茶葉の色が変わってしまいますが、炊いたご飯に混ぜるので、美しい緑色を楽しめます。お好みで塩やゴマを振りかけましょう♪
お茶ふりかけ
お茶ふりかけは、お茶を入れた後の茶殻を使ってもOK。市販のワカメふりかけと混ぜるだけでカンタンに作れます。フードプロセッサを使って混ぜるのがおすすめ!
パラパラのふりかけがお好みの場合は、茶殻をフライパンで乾煎りしておくと、香ばしい香りもプラスされて、さらに美味しく仕上がります♪
お茶ハンバーグ
ひき肉をこねるときに、茶葉を適量加えればOK。肉の臭みを消しながら、さっぱりとした風味に仕上げることができます。魚のすり身に混ぜてつみれにしたり、鶏ひき肉と混ぜてつくねにするのもいいですね。
一番茶葉サラダ
一年で最も美味しいお茶がとれる、春の一番茶。もしお茶ではなく、新鮮な生の茶葉が手に入ったら、ぜひサラダとして楽しんでみてください♪
生の茶葉をお湯にさっと通して、トマトやキャベツなどお好みの食材と合わせます。しらすやお豆腐との相性もバッチリ!そのまま軽くしぼって、おひたしとして味わうのもおすすめです。
粉末緑茶や抹茶を使ったお茶料理
お茶ケーキ
スポンジケーキやマドレーヌを焼くときに、粉末緑茶や抹茶を生地に混ぜ込んでしまう、という方法。色や香りを見ながら量を調節しやすいので、初心者にもおすすめのお茶料理です。
お茶ゼリー
お茶をゼラチンで固めるだけの手軽なお茶料理。暑い季節にピッタリのデザートですね♪パフェやアイスクリーム、かき氷などのトッピングとして使うのも、よいアクセントになります。冷蔵庫で冷やすと甘さを感じにくくなるので、お砂糖は多めに溶かしておくのがコツ。
お茶ティラミス
マスカルポーネチーズやクリームチーズを使って、ちょっぴりオトナなスイーツはいかがでしょうか?仕上げに、表面に粉末緑茶を飾れば、見た目もゴージャスに!チーズの代わりに水切りヨーグルトを使うと、さらに手軽にトライできます。
緑茶ソース、抹茶ソース
いわゆるホワイトソース、クリームソース、チーズソースなどに、お茶の風味を加えてしまう、というアレンジです。洋風の料理でも、一瞬で和風の雰囲気を出せるというすごいワザ!なのにとってもカンタンです。
魚のムニエルやステーキ、ハンバーグに添えたり、甘く仕上げてパンケーキやフレンチトーストにトッピングするのもオシャレですね。
お茶で煮込む料理、お茶でゆでる料理
豚の角煮
下ゆでのときに、鍋に茶葉を入れて火にかければ、豚肉の臭みを取り除きながら、肉をやわらかくするはたらきが。豚の角煮のほか、鴨の煮込みやローストビーフなどにも応用できます♪
さんまの煮つけ
お茶でゆでる料理がもっともパワーを発揮するのは、やはり魚料理。魚の臭みを消しながら、骨をやわらかくしてくれるので、魚の栄養をまるごと食べることができます。さんまのほか、いわしや川魚などの小魚でも美味しく作れますよ。
タコの下ゆで
生のタコをゆでたり煮たりするときにお茶を使うと、タコが鮮やかな赤い色になるんです!さらにお茶のはたらきでタコがやわらかくなり、味がよくしみこむので、タコ飯を作るときにもおすすめ。
食べるお茶料理、お試しください♪
食べるお茶料理は「初めて聞いた!」という方もいるのでは。けれども、想像以上にカンタンで、気軽に試せる料理ばかりでしたね。お茶や茶葉、粉末緑茶などを料理に使うだけで、普段の料理がワンランクアップしちゃうかも!ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。