【2021年版】お茶の生産量、最新ランキングTOP5をご紹介します!

産地

先日、農林水産省から、2020(令和2)年度のお茶の生産統計が発表されました。それをもとに、2021年4月現在での最新ランキングをまとめました!

各都府県のお茶の生産量は、「荒茶(あらちゃ)」の生産量で計算されます。荒茶とは、収穫したての生の茶葉に、蒸し・揉み・乾燥加工をしたもの。小売店で販売され、私たちの手元にやって来る「仕上げ茶」になる直前の状態を言います。

2020年は新型コロナウィルス流行の影響を受け、全国的に減産する地域が多かったと言われます。果たして、ランキングにはどのような動きがあったのでしょうか?さっそくご紹介します!

【2021年版】お茶の生産量1位…静岡県

2020年度、お茶生産量1位となったのは、静岡県でした。荒茶生産量は2万5,200トン。前年の2万9,500トンと比べると、マイナス14.5%となる4,300トンの減少です。

静岡県では、春先に気温が上がらなかったこともあって、主力となる一番茶の生産量が大きく落ち込みました。一番茶の生産量は1万トンを割り込み、これは統計を開始して以来、初めてのことなんだとか。さらにコロナ禍が拍車をかける形になり、厳しい状況が続いています。

静岡県といえば「やぶきた」誕生の地として知られ、長い間、日本のお茶業界をけん引してきた存在。なかでも県中西部に位置する牧之原台地(まきのはらだいち)でのお茶生産が盛んです。そのほか、深蒸し茶発祥の地としても有名ですね。

静岡県を代表するお茶銘柄

川根茶、天竜茶、玉露本山茶、玉露岡部茶、掛川茶、富士茶、朝比奈、安倍茶、清水茶、ほか

2020年は一番茶の収穫量が少なかった?

お茶の木は、新しい芽や葉が出るたびに収穫できますが、冬の間だけは休眠し、成長を止めます。その間は新芽を出さずにジッとガマン。寒さをしのぐため、栄養をため込んで春にそなえます。

春が来て温かくなると、いっせいに芽吹くのですが、これが一番茶と呼ばれるもの。冬にためこんだ栄養がギッシリつまっており、一年で一番おいしい茶葉となるのです!

2020年の静岡では、春の気温があまり上がらず、冷え込みもあったことから、一番茶の原料となる新芽が思うように収穫できなかったのですね。

【2021年版】お茶の生産量2位…鹿児島県

2020年度、お茶の生産量が2位となった鹿児島県は、荒茶生産量が2万3,900トン。静岡県とは1,300トン差です。

昨年の実績である2万8,000トンと比べると、14.6%にあたる4,100トンの減少となりました。やはりコロナ禍による影響を受け、ドリンク用、贈答用などのお茶需要が落ち込んだためと言われています。

ただし一番茶の状況を見てみると、静岡県とは状況が違うようです。一番茶の生産量では、鹿児島県は前年実績の5%にあたる170トンの減少。静岡県よりも減少幅が少ないのがわかります。こうした差はどこから生まれるのでしょうか?

鹿児島県では、広大な土地を生かし、大規模な機械生産を行っている茶農家が多いと言われます。農作業の効率化をはかっており、後継者問題も深刻化していません。一方、静岡県は山間部の茶園が多く、機械が入りにくいのだとか。

また、両県の茶園面積を比べてみると、静岡県が1万3,700ヘクタールなのに対し、鹿児島県は7,970ヘクタール。鹿児島県の茶園面積は、静岡県の約60%程度ですが、生産量は静岡県の94%程度と、鹿児島県が効率の良いお茶生産をしていることがわかりますね。

鹿児島県を代表するお茶

知覧茶、霧島茶、種子島茶、大根占茶、田代茶、財部茶ほか

【2021年版】お茶の生産量3位…三重県

三重県の2020年度の荒茶生産量は5,910トンです。2位の鹿児島と比べると、大きく差がついていることがわかります。

なお、静岡県と鹿児島県の生産量を合わせると、実に57,500トン。2県だけで、全国の荒茶生産量の7割を占めている計算になります。

三重県は特にかぶせ茶の生産で有名です。かぶせ茶とは、茶葉を収穫する数日前からお茶の木に覆いをかぶせ、日光をさえぎる栽培方法のこと。これにより、茶葉の中に渋味成分・カテキンが生成されず、うま味成分・テアニンが多く残ります。

数日間の遮光期間をもうけることで、うま味がタップリのかぶせ茶ができるんですね。「伊勢茶」などのブランド茶が有名です。

【2021年版】お茶の生産量4位…宮崎県

宮崎県の2020年度の荒茶生産量は3,510トンです。鹿児島県と同様、広大な地形を利用して大規模な機械農業を行っています。

宮崎県では伝統的に「釜炒り茶」の生産を続けています。日本では、収穫した茶葉を蒸して加工するのが主流ですが、釜炒り茶は茶葉を炒って加工したもの。炒り加工により、独特の炒り香が生まれます。

【2021年版】お茶の生産量5位…京都府

京都府の2020年度の荒茶生産量は2,900トン。京都といえば抹茶のイメージがあるとおり、抹茶の生産量は日本一です。

抹茶は、かぶせ茶と同じように遮光期間をもうけるもの。蒸した後、揉まずに乾燥させ、販売直前に粉砕します。そのため、香り豊かな抹茶を楽しむことができるのです。

抹茶のほかには宇治茶などのブランド茶が有名ですね。

【2021年版】お茶の生産量ランキングTOP5まとめ

2020年度の荒茶生産量ランキングは、1位静岡県、僅差で2位は鹿児島県、3位三重県、4位宮崎県、5位京都府、となりました。

コロナ禍の影響を受けた2020年度のお茶業界でしたが、一方で、家庭でのリーフ茶需要・消費量が拡大したとも言われます。今後の成長が楽しみです!

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