日本茶の主要産地と銘柄をご紹介します!

産地

日本茶の産地と言えば、どこを思い浮かべますか?各地で地域の特色を生かしたお茶が作られているんです。日本全国のお茶の主要産地と銘柄をご紹介します!

産地別の荒茶生産量

農林水産省による2018(平成30)年度のデータを見てみると、日本全国で生産されている荒茶生産量は84,802トン。うち、静岡県が33,400トン、鹿児島県が28,100トンと、2県で7割以上を占めています。

3位からは三重、宮崎、京都と続きます。主要産地のお茶について詳しく見てみましょう!

お茶産地①静岡県

日本一のお茶どころ、静岡県。鎌倉時代、臨済宗の僧・聖一国師(しょういちこくし)によりお茶の種がもたらされたと伝わります。足久保は「静岡茶発祥の地」とされており、江戸時代には将軍家御用達だったんだとか。松尾芭蕉が駿河茶を詠んだ句も残っているんですよ。

「駿河茶や花たちばなも茶のにほい」

橘(たちばな)の花も、駿河では茶の香りに負けてしまう、といった意味なんだとか。たちばなとは、柑橘系の木のこと。静岡茶の勢いが伝わってきますね!

明治期に入ると、職を失った武士たちが牧之原台地を開墾し、お茶の栽培をするようになります。これにより、静岡でのお茶の栽培量が激増!香りのよい「やぶきた」を中心に、高品質のお茶の産地として知られるようになりました。

近年人気が高まっている「深蒸し茶」も、牧之原台地周辺が発祥と言われています。深蒸しにすることで、緑色が鮮やかになり、渋味・苦味の少ないお茶になるんですよ!

静岡県のお茶銘柄

静岡茶、川根茶、掛川茶、牧之原茶、菊川茶、沼津茶、富士茶、裾野茶、朝比奈、玉露本山茶、安倍茶、清水茶、玉露岡部茶、藤枝茶、志太茶、榛原茶、島田茶、金谷茶、さがら茶、御前崎茶、牧之原茶、菊川茶、小笠茶、袋井茶、磐田茶、天竜茶、遠州森茶、浜松茶ほか

お茶産地②鹿児島県

江戸島津藩時代に茶業がさかんになり、戦後の勢いは飛ぶ鳥を落とすごとくの鹿児島県。温暖な気候や豊富な日照量・雨量を生かしたお茶栽培がおこなわれています。桜島の火山灰が茶葉に付着することから、茶葉を洗浄してから加工するのも鹿児島県のお茶栽培の特徴です。

平坦で広大な茶農園を形成し、機械化が進んでいます。そのため美味しくてコスパの良いお茶が多いんですよ。安全・安心な鹿児島茶づくりにも力を注いでおり、ISOやGAPといった国際規格を取得している工場もたくさん!

栽培品種が多く、様々な個性を持った茶葉をブレンドすることで、奥深い味わいの鹿児島茶が生まれています。

鹿児島茶のお茶銘柄

知覧茶、霧島茶、枕崎茶、みそべ茶、伊集院茶、宮之城(みやのじょう)茶、さつま茶、ひおき茶、まつもと茶、大根占茶、財部(たからべ)茶、曽於(そお)茶、末吉茶、志布志(しぶし)茶、有明茶、鹿屋(かのや)茶、田代茶、種子島茶、ほか

お茶産地③三重県

南北朝時代にお茶栽培がさかんになった三重県。当時は茶道や抹茶の原型となるお茶が日本に伝わり、広まり始めていました。茶の産地を当てる「闘茶」が流行し、ばくだいな賞金がかかることもあったのだとか!伊勢茶の存在感は大きかったようです。

臨済宗の僧・虎関師錬(こかんしれん)による『異制庭訓往来(いせいていきんおうらい)』に記録が残されています。

江戸時代に煎茶の製法が確立すると、抹茶の製法を煎茶にも応用する試みが始まりました。これがかぶせ茶の始まりです。四日市市の水沢を中心に生産されており、三重県はかぶせ茶の生産量が日本一です。

三重県のお茶銘柄

伊勢茶、水沢(すいざわ)茶、鈴鹿茶、亀山茶、美杉茶、大台茶、度会(わらたい)茶、飯南(いいなん)茶、香肌(かはだ)茶、大宮茶、伊賀茶ほか

お茶産地④宮崎県

江戸9代将軍・家重のころにお茶栽培がもたらされ、さかんになったと伝わる宮崎県。都城島津藩の医師であった池田貞記は、本場・京都でお茶栽培を学んだそう。現在は機械化が進み、大規模なお茶開発に取り組んでいます。

高千穂町・五ヶ瀬町には安土桃山時代に釜炒り茶の製法が伝わり、現在でも生産が続けられています。

宮崎県のお茶銘柄

宮崎茶、都城(みやこのじょう)茶、高千穂茶、五ヶ瀬(ごかせ)茶ほか

お茶産地⑤京都府

鎌倉時代、明恵上人によりお茶栽培がもたらされ、宇治茶としてさかんになりました。のちに、将軍・足利義満、義政が宇治茶を奨励したことで、幕府御用達ブランドが一気に浸透します。

生産量よりも品質やブランドを重んじ、現在も高級茶の栽培を行っています。抹茶の生産量は日本一です。

京都のお茶銘柄

宇治茶、綾部茶、和束(わづか)茶、両丹(りょうたん)茶ほか

静岡、鹿児島は日本茶の巨大産地!

日本茶の生産量上位5件をご紹介しましたが、驚くほど地域ごとに特色があったのではないでしょうか?ひとくちに日本茶と言っても、色んな日本茶があるんですね!

日本茶は秋田~沖縄まで、日本全国で生産されています。それぞれの地域に行けば、また違ったお茶が楽しめるハズ。観光にお出かけした際は、ぜひお茶も飲み比べてみてくださいね!

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