ユタカミドリに最適な栽培環境。鹿児島南部に位置する知覧町とは?

知覧武家屋敷通り産地

知覧町とは、鹿児島県南九州市の一部地域のこと。2007年に川辺町・頴娃町と合併して南九州市となり、現在では「南九州市知覧町郡」と呼ばれるあたりを指します。

川辺町・頴娃町とともに、知覧町はもとよりお茶の生産がさかんでした。南九州市が発足したことで、市町村別お茶生産量が日本一に躍り出ます。さらに2017年以降は、南九州市で生産されたお茶すべてを「知覧茶」と呼ぶことで統一。これにより知覧茶ブランドを全国、そして世界へと展開していくことになるのです。

知覧町ってどんなところ?

旧知覧町がある南九州市は、九州地方の南側にあり、大変あたたかい地域です。実はお茶だけでなく、さつまいもの生産量も日本一に輝く農業王国!畜産も盛んです。日照条件が非常によく、水もきれいで、優れた土壌があるので、おいしい作物がたくさん育つんですね。

知覧町があった南九州市の土壌は、大昔の大噴火によって形成されたシラス台地。鹿児島県といえば桜島の火山灰を思い浮かべる方も多いかと思いますが、南九州市と桜島の間には山脈を挟む格好になっているため、火山灰で日光がさえぎられる心配が少ないのです。

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知覧茶ってどんなお茶?

知覧茶といえば、きれいな緑色とさわやかな香りが特徴。濃厚なうま味は、一口飲むとトリコになってしまいます。全国茶品評会でも金賞や特別賞を毎年のように受賞するなど、かなりハイレベルなお茶ですね。

知覧茶は品種が多いことでも有名。日本全国では「やぶきた」種の生産が7割以上を占めますが、知覧町郡では「ゆたかみどり」「さえみどり」「おくみどり」「あさつゆ」…、ほかにも多くの品種が続きます。

たくさんの品種をブレンドすることで、今までにない新しいお茶を作り出すことも可能です。知覧茶に注目が集まっているのもうなずけますね!

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知覧のユタカミドリとは?

ユタカミドリは、全国でもやぶきたの次に多く生産されている品種です。といっても、全国で生産される総量からみると、たった6%ほど。しかし鹿児島県内で見ると、ユタカミドリの生産量は28%という勢いです。

そもそもユタカミドリは寒さに弱く、かなり渋味が強い品種。温暖な知覧町ではもってこいの品種です。強い渋味を克服したのは「かぶせ」製法と、「深蒸し」でした。

お茶を収獲する前の一定期間、お茶の木に黒い幕をかぶせて日光をさえぎることで、渋味成分が生成されず、反対にうま味成分が多く残ることになります。また、加工の際に深蒸しすることで、さらに渋味がカットされ、濃厚なうま味を感じられるユタカミドリが誕生したのです。

すすむ屋茶店のユタカミドリ

すすむ屋茶店では、ユタカミドリはブレンド緑茶のベースとして使われることが多い品種です。濃厚な味わいを持っているので、水出し緑茶にもおすすめなんですよ。

ユタカミドリだけを飲んでみたい方は、アマゾン限定で発売されている「すすむ屋茶店 ユタカミドリ」をお試しください♪すすむ屋茶店の公式サイトや、店舗でも取り扱っていないので、要チェック!

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ユタカミドリがおいしくなるまでには、様々な苦労があったといわれます。「おいしいお茶を作りたい!」という一心で生まれたユタカミドリは、知覧茶の一翼を担うほどになりました。

現在も徹底した品質管理がされているなど、おいしいお茶づくりに余念がない知覧のひとびと。たくさんの人の力で、今日もおいしいユタカミドリ・知覧茶が作られているんですね。

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