知覧茶の特徴って?鹿児島のブランド茶の特徴を余すことなくご紹介!

産地

鹿児島県を代表するブランド茶「知覧茶」は、さわやかな香りと強い甘味・うま味が特徴です。全国茶品評会でも金賞、産地賞、農林水産大臣賞といった名高い賞を毎年のように受賞しており、質がよくて美味しいお茶ということがわかりますね。

知覧茶はなぜ美味しいのでしょうか?ほかにも知覧茶にはどんな特徴があるのでしょうか?くわしく見ていきましょう!

知覧茶の特徴とは?

知覧茶とは、鹿児島県南九州市で作られるお茶のことを言います。もとは「知覧茶」「頴娃茶」「川辺茶」と3つの地域にまたがっており、呼ばれ方もそれぞれ違いましたが、2007(平成19)年に統一。市町村合併を経て南九州市が発足し、呼び方も2017(平成29)年「知覧茶」に統一されました。

これにより、南九州市は市町村別で見るとお茶生産量日本一の市となったのです!ちなみに、鹿児島県は静岡県に次いでお茶生産量が2位の県。生産量と一緒にグングン人気が上昇しているんですね。

そんな知覧茶にはどんな特徴があるのか、ご紹介します。

強い甘みとまろやかなうま味

知覧茶は一言でいうと、若葉を思わせる上品でさわやかな香り・強い甘味とまろやかなうま味が特徴の味わいです。渋味や苦味が少ないので、緑茶が苦手な方や、小さなお子さまでも楽しむことができますよ♪

お茶を入れると鮮やかな濃い緑色に出ますので、水出し緑茶にするのもおすすめ。水出しでも知覧茶特有の香りや甘味・うま味をしっかりと感じることができます。

知覧茶にはたくさんの品種があるのが特徴

日本で栽培されているお茶のうち、8割以上が「やぶきた」という品種ですいっぽう知覧茶は、やぶきたに限らず、様々な品種が栽培されているのが特徴です。

品種が変われば味や香り、色がガラリと変わります。同じ品種でも栽培された地域、その年の気候、細かな栽培方法の違いなどで、少しずつ微妙な味の差が生まれます。

様々なお茶をブレンドして生まれる知覧茶は、どんな味わいのお茶でも自由自在に生み出すことができるのです。

逆に、品種や茶園ごとに異なる味のお茶を飲み比べする楽しみもあり、「シングルオリジン」「品種茶」などと呼ばれています。知覧茶は品種茶としても注目を集めているんですよ。

知覧茶を代表するお茶の品種をご紹介します。

ゆたかみどり

やさしい甘味とまろやかで強いコクが特徴のゆたかみどりは、ほとんどが鹿児島県のみで生産されています。その理由は寒さに弱く、温暖な地域での栽培に適しているため。知覧茶の4割以上がゆたかみどりであり、知覧茶を代表する品種のひとつです。

そのままだと苦味が強いので、かぶせ茶として栽培されたり、深蒸し茶として加工されることが多いです。ゆたかみどりの苦味はエピガロカテキンによるもので、免疫力を高めるとして注目を集めています。

さえみどり

明るく濃い緑色が特徴のさえみどりは、日本茶らしい繊細な甘味や、上品な香りが大人気。その人気とは裏腹に、生産量が少なくて価格が高騰しているんだとか。知覧茶の中では7%ほどの栽培量です。

日本で最も多く栽培されている「やぶきた」と、天然玉露と呼ばれる「あさつゆ」とかけあわせて生まれました。お茶の中でもケルセチンを最も多くふくみ、血液をサラサラにしたり、血糖値を下げる働きが期待されています。

やぶきた

日本で最も多く栽培されている品種で、知覧茶の3割程度を占めています。なんといっても、やぶきたは気品あふれる優雅な香りが特徴。澄んだ黄緑色のお茶や、渋味とうま味のバランスの良さなどがたくさんの人に広く愛されています。

あさつゆ

「天然玉露」とも呼ばれるあさつゆは、渋味が大変少なく、深い甘味とコク・うま味が特徴。そのヒミツはアミノ酸をタップリ含んでいるためで、やぶきたよりも2割ほど多いそう。お茶を入れると大変鮮やかな緑色になります。

京都の宇治種がもとになっており、日本での生産量は全体の1%にも満たないと言われます。知覧茶の中では8%ほどで、さえみどりよりも少し多く生産されています。

あさのか

あさのかは甘味・うま味・渋味・苦味、色、香りなどのバランスがよく、ブレンド茶の基本として使われることも多いのが特徴です。フルーツを思わせるさわやかな香りと、やさしい甘味、きりっとしたさわやかな渋味を併せ持っています。

やぶきたに中国種を掛け合わせてできた品種で、鹿児島県の茶業試験場で開発されました。病気に弱いものの、鹿児島県の土や気候に合っており、今後生産量の増加が期待されています。

おくみどり

ツヤツヤとした鮮やかな緑色が特徴のおくみどりは、抹茶としても人気の高い品種です。クセがなく控えめで上品な味わいのため、ほかの品種とも相性がよく、多くのブレンド茶に使用されています。

生産量は知覧茶の3%ほどです。

かなやみどり

ミルクのような草のような独特の香りが特徴で、ほかにない強烈な個性を持った品種です。静岡県の金谷にある研究拠点で生まれました。

知覧茶の2~3%ほどと、生産量は限られているものの、個性的な味わいに一度ハマるとやめられなくなってしまうファンも多い品種です。

知覧茶は高品質なのが特徴

知覧茶は農林水産大臣賞、全国茶品評会産地賞など、さまざまな賞を受賞しています。これは味、色、香りなどが優良なお茶だとされた証拠!知覧茶が高品質なのは、「かごしま茶生産履歴開示システム」によって徹底的に管理されているからなんです。

生産履歴開示システムでは、どの農薬をどの時期にどれだけ使ったか、生産者の名前や住所、収獲日・出荷日など、細かな情報を生産者がみずから明確に記録し、鹿児島県茶業会議所へ報告します。

生産履歴開示システムは知覧茶の品質を高くたもつ上で重要な役割を担っており、徹底した品質管理の結果、全国、九州、鹿児島県とそれぞれの茶品評会で合計74の大臣賞、60の産地賞を受賞しています!

また、知覧茶の収獲・加工工場の多くはGGAP認証、ISO規格、有機JASなど、国内外のさまざまな基準をクリアしています。これは食品安全、労働環境、地域環境などに配慮した持続可能な生産活動ができている、ということ。

知覧茶のおいしさはこんな風にして守られ、保証されているんですね。

知覧茶はコスパ優秀なのが特徴

知覧茶は美味しくて人気のある高品質なお茶。そうなると気になるのがお値段ですよね。実は知覧茶は意外にもコスパが優秀で、お手頃価格で楽しむことができるんです。

その理由は知覧茶の生産方法にあります。知覧茶を生産している茶園は平坦な地形が多く、大型な機械の普及が進んでいます。そのため若い後継者が多いのも特徴。

知覧茶にはコスパ優秀なものばかりでなく、100g2,000円を超える高級品も!とくに後岳(うしろだけ)産の知覧茶は評判が高く、希少さもあいまって高値がつくことが多いようです。

知覧茶の高級品・後岳についてはこちら↓↓↓

知覧茶は深蒸し茶が多いのが特徴

深蒸し茶とは、その名の通り、深く蒸しているお茶のこと。通常の煎茶は30秒ほどの蒸し時間ですが、60~180秒の蒸し時間を取ります。

通常、茶葉は収獲した瞬間から発酵を始めますが、発酵を止めるために「蒸し」があります。この蒸し時間を長めにすることで、茶葉が細かくなり、まろやかでコクの強い緑茶になるんですよ。

お茶を入れると、細かい茶葉が一緒に入るので、お茶と一緒に茶葉の栄養を取ることができます。お茶に溶けださない成分も茶葉にはたくさん残っているので、深むし茶は体にもいいんですね!

深蒸し茶についてはこちら↓↓↓

知覧茶は走り新茶が特徴

知覧茶を生産している南九州市は、とても温暖な地域。そのため、一般的な新茶の時期よりも早く収獲時期が訪れます。新茶といえば「八十八夜」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは5月2日をさすことが多いのです。

いっぽう、知覧茶の新茶は3月の下旬に収獲がスタートします。早ければ3月末には新茶が出回り始めることもあるんですよ。これを「走り新茶」と言います。知覧茶は日本でもいち早く走り新茶を楽しむことができるんですね。

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知覧茶の美味しい入れ方

知覧茶の特徴がお分かりいただけましたか?それでは、知覧茶の美味しさを十分に引き出す美味しい入れ方をご紹介します!

まずは知覧茶だけでなく、どんな煎茶でも使える基本の入れ方をおさらいしておきましょう!お茶を入れるときは、くみ立ての新鮮なお水を使いましょう。組み立てのお水を一度沸騰させたら、お湯を少し冷ましてから入れるのがベスト。

冷ますのが面倒な方は、急須(きゅうす)や、湯飲み、マグカップなどに一度注いでみてください。別の容器へ注ぐことで、10度くらい温度が下がります。同時に入れ物を温めることができるので、一石二鳥!沸騰したてのお湯であれば、まず急須に注いで温め、そのお湯を湯飲みに注いで温めることで80度くらいに下がったことに。

知覧茶には80度くらいのお湯がおすすめですが、お茶によっては違う温度をおすすめしていることもあるので、お茶のパッケージをチェックしてみてくださいね。渋いお茶が苦手な方は、もっと低めの温度にすると、まろやかで飲みやすくなりますよ。

また、お湯を注ぐときは茶葉に向かって直接お湯をかけるのではなく、お湯の中でゆっくりと茶葉が開くのを待つようにすると、より美味しさを引き出すことができます。ぜひ一度お試しください!

お湯を注いだら45~60秒ほど待ちます。何人かでお茶を飲むときは、必ず「まわしつぎ」し、お茶の濃度が一定になるようにしましょう。緑茶は最後の一滴に美味しさがギュッと濃縮されているので、しっかりと振り切りましょう。

知覧茶の歴史

知覧茶の始まりは、その昔、平家の落人が隠れ里でヒッソリとお茶の栽培を始めたものである…という伝説が残っているほか、郷土史をさかのぼると、川辺茶が1659年、頴娃茶が1836年、知覧茶が1872年と記録されています。

川辺茶の製茶技術には定評があり、江戸8代将軍吉宗のころには幕府に献上するほどだったそう。1896年には鹿児島県内でもいち早く製茶機械を導入し、知覧茶や鹿児島茶のお茶産業を切り開く存在だったようですね。

頴娃茶、知覧茶もまた、それぞれに人気が高く、美味しいお茶を作っていましたが、2007年に南九州市として合併。2017年に知覧茶と統一し、新たなブランド茶が誕生しました。

南九州市は知覧茶の製造において様々な取り組みをしており、日本全国、世界中から注目される生産地となっています。これからの知覧茶が楽しみですね!

知覧茶を作っている南九州市ってどんなところ?

南九州市の土壌は、桜島の火山灰によるシラス台地がもととなっています。水はけがよく、ミネラルを豊富にふくんだ土地のため、お茶の栽培にはピッタリ。また、シラス台地の下には細かく網目のように地下水が張り巡らされ、いたるところから天然の湧き水が出てくるんです。こうした環境の良さが、美味しい知覧茶を作っているんですね!

九州には鹿児島県南九州市の知覧茶のほかに、福岡県八女市の八女茶(やめちゃ)、佐賀県嬉野市の嬉野茶(うれしのちゃ)なども有名です。八女茶は筑後川が運ぶ腐葉土により、まろやかでうま味タップリのお茶が多いと言われます。

嬉野茶はグリ茶、玉緑茶(たまりょくちゃ)と呼ばれ、一般的な煎茶と違って茶葉が丸まった形をしているのが特徴です。2煎目、3煎目、と注ぐたびに味が変わるんだとか。

いずれも美味しくて人気の高いお茶ですが、知覧茶が最も甘味が強く、クセがないためどんな人でも飲みやすいと言われます。南九州市の自然と環境がはぐくんだ美味しい知覧茶。一口飲めば、南九州市の雄大な風景が思い浮かんでくることでしょう。ぜひじっくりと味わってくださいね!

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