【お茶で年越しを楽しむ】ゆく年くる年、お茶の風情ある習わしを紹介します。

コラム

今年の年末年始はおうちでゆっくり、という方も多いのではないでしょうか。おうちで迎える年末年始には、お茶がおすすめ!

年越しそばやおせち料理のように、お茶にも年末年始のお茶があります。一年の締めくくりとして、また、新しい年の始まりに、のんびりとお茶を楽しむのはいかがですか?この時期だけのお茶の習わしをご紹介します。

除夜釜(じょやがま)

室町時代のころから茶人の間には夜咄(よばなし)という習慣がありました。夜が長くなる時期の夕方から茶室に集まり、わずかな明かりだけでお茶を楽しむというものです。

現代のように照明が整備されていなかったころ。茶室の中も、茶室へ行くまでの道中も、かなり暗かったことでしょう。招待された客は手ろうそくを片手に、そろそろと茶室へおもむいた、といいます。

主人は客からろうそくを受け取り、そのまま茶室の明かりにします。まずは寒さをしのぐための前茶(ぜんちゃ)と呼ばれる薄茶をふるまい、炭をおこしている間に茶懐石をふるまいます。茶懐石とは、お茶を楽しむために準備された食事のこと。あくまでもメインはお茶なので、茶懐石はあっさりした味つけで、量も少なめです。

こうした夜咄の中でも、大みそかに行うものを除夜釜(じょやがま)といいます。忙しい時期でも気軽に立ち寄れるように、玄関わきの小部屋などで開催されるんだとか。薄暗い茶室でもわかりやすいよう、白い花にしたり、大きな字の掛け軸などを選びます。

わずかな明かりの中で一年を振り返っていると、除夜の鐘が聞こえてきます。心のけがれをはらいながら、あたたかいお茶をゆったりと味わう。今年はおうちの明かりを暗くして「おうち除夜釜」を楽しむのもいいかもしれませんね。

除夜釜は忘年会?

薄茶、茶懐石に続き濃茶を味わいながら、一年を振り返る除夜釜。なにかに似ていると思いませんか?最初のビールで乾杯して、みんなで食事とお酒で盛り上がる…そう、忘年会です。

忘年会の由来はハッキリとはしていませんが、除夜釜だけでなく、一年の締めくくりに親しい人たちが集まる会というのは、鎌倉時代のころにはすでに存在していたといわれます。

冬至、貴族や武士階級の間には「年忘れ」という行事があり、互いに連歌を読み合うものだったそう。江戸時代に入るとお酒を酌み交わすようになり、庶民を中心に定着していきます。

現在でも、お寺や茶道の世界などでは忘年会を兼ねた除夜釜が開催されることもあるんですよ。時期によってはクリスマスを意識した茶懐石メニューも。

お酒を楽しむ宴会での料理を「会席」と言うことがありますが、本来は茶道の「懐石」が起源。「とりあえず生(ビール)!」は、もしかしたら除夜釜の前茶が起源なのかもしれません。

お正月に飲むお茶とは?

除夜釜の途中、除夜の鐘が聞こえてくると、客は一度退席して初詣へ出かけます。年が明けて客が戻ってくるまでの間に、主人は茶室を片付け、今度は新年の装いに仕立て上げるのです。

年明け最初のお茶は「大福茶(おおふくちゃ)」といいます。今年一年間の幸福を願うもので、梅干しと結び昆布に煎茶を注ぐ習慣がある地域も。山椒や黒豆をくわえたりする場所もあるそうです。

大福茶はそもそも、平安時代に端を発します。疫病が流行する京の都で、空也上人(くうやしょうにん)がお茶を配り歩いたのが始まりで、空也上人のお茶で多くの人の病が治ったのだとか。やがて元日になるとお茶を飲む習慣が広まり、今のような大福茶となりました。

大福茶を楽しむときに重要なのが「若水(わかみず)」です。若水とは元旦の朝、最初にくんだ水のこと。心身を清める水といわれ、古くから大切にされています。

お正月を祝う初めのお茶。もちろんいつものお茶でもいいですが、せっかくですからおせち料理のように、少しぜいたくなお茶を味わうのはいかがでしょう。大福茶はお茶屋さんがそれぞれ独自にブレンドし、一年の集大成としてリリースしています。年末が近づくとデパ地下などで目にすることもあるのでは?

「食べ物に困らないように」との願いを込めて玄米茶になっている大福茶や、金粉や抹茶などをブレンドしたおめでたい雰囲気の大福茶、うま味や香ばしさにこだわった大福茶、家族みんなで飲みやすいほうじ茶の大福茶など、たくさんの種類があります。ぜひ、あなたのお正月にふさわしい大福茶を見つけてくださいね。

そもそもお正月ってなに?お正月の由来とは

年の瀬がせまってくると、バタバタと忙しく仕事納めをしたり、大掃除をしたりと、落ち着かない人も多くなってきます。

最近では元日から営業しているお店も多いですが、それも見直され、元日くらいは休業しよう、という流れが出ています。

忙しい年末を経て、ゆっくりとしたお正月を迎える。日本ではおなじみになった年末年始の風景ですが、一体いつから始まったものなのでしょうか?

そもそも、お正月は祈りの儀式だったといわれます。年神様(新しい年の神様)にお供え物をささげることで、豊作を祈願したのです。

お正月といえばおせち料理ですが、これも本来は節供(せちく)、御節供(おせちく)などといったそう。「供」の字からわかるとおり、お供え物だったのです。年神様にささげるお供え物が、時代を下り、やがてお正月を祝う料理になったんですね。

すすむ屋茶店の大福茶

すすむ屋茶店の大福茶は、鹿児島産の煎茶をぜいたくに使った玄米茶です。玄米は熊本産で、ていねいに手炒りで仕上げました。玄米を加えることで、新しい年も食べ物に困らないように、との願いを込めています。

お正月料理やみかんとの相性が抜群!年末年始のおともに、おめでたいデザインのすすむ屋茶店大福茶。ぜひお選びいただけたらと思います。

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